中2学年だより(71期生)
機械と人間
2023/12/06
国甲での考査範囲に川添愛さんの書いた「意味と意図 ――コミュニケーションを考える」という文章がありました。次のような内容です。言葉によるコミュニケーションでは、言葉の辞書的な意味を知っているだけでは不十分であり、言外の意図を読み取って解釈する必要がある。人間には他人の知識や思考、感情を推測する能力が備わっていて、その場の状況や文脈、相手との関係性、一般常識などを手がかりにして、様々な意図の中から適切な解釈を選び取っている。だから、機械に言葉の意味をいくら覚えさせても、うまくコミュニケーションをとることはできない。
AIがチェスの世界王者に勝利した! とか、生成AIが手塚治虫の「ブラックジャック」の新作を創作中! など、AIの話題には事欠かない現在ですが、川添愛さんの文章は人間とAI=機械との違いについて考えさせられるものです。クラスで「家にAlexaがいる人?」と聞いてみると、どのクラスでも10人以上が手を挙げました。近い将来、ドラえもんとまではいかなくとも、上記のように人間の思考や感情を推測して適切な解釈をすることのできるロボットが現れるかもしれません。というか現れるでしょう。
そうすると、ロボットと人間の違いは何か?という問いが重要になります。この問いに、71期生の皆さんはどう答えますか?
また、文章では「文字によるコミュニケーション」=SNSやメールでの意図がうまく伝わらない危険性についても書かれています。この前の道徳でも話題にした「ネット中傷」にも関わる内容です。色々な物事をつなげて考えて、そして実生活へと生かしてください。
なお、川添愛さんの著書は何冊かありますが、「言語学バーリ・トゥード Round 1 AIは『絶対に押すなよ』を理解できるか」が読みやすくてお薦めです。
今日の1時間目のD組「技術」
Scratchというソフトを用いてゲームをプログラミング
機械を使うのは人間 機械に使われないように!(スマホ中毒になるな)
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