写真は探究基礎の授業の様子です。

中2から新しく始まった科目ですが、最初のテーマは「音楽と感情について」です。

音楽を通して探究のプロセスを体験するというもので、自分で好きな楽曲を選んで分析します。その分析項目は音色・リズム・テンポ・旋律・ハーモニー・強弱・構成など、多岐に渡ります。今年度から71期学年団に加わったO先生が探究に関わってくれているため、内容はより専門的になっています。

言うまでもなく、感情は分析することや客観的に捉えることがむずかしいものです。先日受けた学力推移調査の国語の文章で「クオリア」について述べられていました。「クオリア」とは日本語では感覚質と訳される、私たちが物事を認識する感覚のことです。たとえば、虫歯の痛みや夕焼けの赤い感じです。これらの感覚は個人的なもので、自分が感じていることと他者が感じていることがちがうのは当たり前です。同じ楽曲を聴いても感じ方は人それぞれなのと同じです。こうした主観的なことを客観的に捉えることで見えてくるものがあります。

教室では全員がイヤホンをして音楽を聴いていて、iPad上のワークシートに情報を書き込むカツカツという音だけが聞こえていました。