夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、からすの寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。

「春はあけぼの」で有名な枕草子第一段を、国語甲の授業で暗唱しています。とても暑かった今年の夏も長月に入り、さすがに暑さも和らいできたと感じます。気づけば更衣の時期です。長袖や合服を着ている生徒も見かけるようになりました。日本人は、四季の移り変わりを千年前から変わらず様々な風物詩で感じ取ってきました。夏の蛍、冬の雪、秋の夕暮れ。歩きスマホなんてせずに、秋の気配を感じ取りながら、歩いてみましょう。風の音、虫の音も聞こえます。

今週は明日までです。体調に気をつけながら、もう少し。

文化祭が遠い記憶に思えますが、フロアにはヒバリ万博がまだ展示中です。

そのフロアから西を眺めると、まさに「夕日のさして山の端いと近うなりたるに」