
中2学年だより(72期生)
【落ち着いて考えてみたシリーズ①】
2025/05/01
毎日忙しく生活していると、なかなか考えないことについて、今日は考えてみようと思います。
みなさんは、誰かに話を聞いてもらったとき、「スッキリした!」と感じたことはありませんか?たとえ、上手く言葉にできなくても、話す順番がぐちゃぐちゃで順序よく話せなかったとしても、すべてを吐き出したあとにスッキリした〜と感じるのはなぜでしょう?このすっきり感は、大掃除をした後の感覚に似ていると思います。名付けて、頭の中の大掃除。大掃除をすると、散らかっていたものが片付いて、放ったらかしにしていたほこりなども綺麗になって、良い気持ちがしますよね。では、なぜ頭の中を大掃除すると、スッキリするのでしょうか。それは、誰かに聞いてもらう喜びがあるからだと思います。その誰かが、同意してくれたり、優しい言葉をかけてくれたりしたらもっと嬉しい。でも、それだけじゃなく、自分の思いを「言葉にできた」ことも嬉しいのではないでしょうか。
わざわざ、思っていることを言葉にしなくていいんじゃないか、と思うかもしれません。確かに、自分の思いを全て言葉にする必要はないでしょう。でも、あなたにとって大きな、大事な、放っておけない感情は、言葉にして整理しないと、どんどん増えて、蓄積し、濁ってしまうんです。そうして、こびりついた感情は、自分でも訳が分からないまま自分を苦しめることにもなることが多い。おそらく、なんだかずっとモヤモヤしている…でも何が原因なのか分からない、と感じている人はもしかするとこの状態かもしれません。だから、「自分の思いを言葉にすること」は中学生のみなさんにとってとても大事なことです。
では、言葉にするのが苦手な人はどうすればいいの?と思いますよね。実は、「思う」と「言う」は別物です。すらすらと自分の思いを話せている人を見ると、そうじゃない人にとっては羨ましく見えるかもしれない。でも、前者の人は「思う」と「言う」の距離が近いだけ。うまく話せないからといって、気にすることはありません。なぜなら、言葉にするのがゆっくりでも、その人たちには必ず思いがあるからです。もっと言うと、色んな「思い」が渋滞しているような状態かもしれません。
どんな人にも、自分の「思い」を吐き出させてくれる、否定せずに聞いてくれる、そんな人が必要です。中学2年生のみなさんには尚更のこと。みんな、絶対に一人ぼっちじゃありません。何かあったときは(何もなくても)周りのお友達や先生たちをとことん頼ってくださいね。では、また!
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