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常務理事便り
2022年07月22日
Vol 15 小学校3年ぶりの臨海学舎
~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~
小学校では本日、3年ぶりに行われた臨海学舎から5年生が大過なく戻ってきました。海での活動ということで教員もほぼ全員が同行し、安全最優先に運営しました。3年ぶりということで子どもたちも先生方も初めて臨む臨海の様に緊張したことかと思います。
以前は6年生、5年生がそれぞれ2㎞、1㎞を泳ぎ切る名物行事でした。数年前から5年生だけの行事となり、50分間の遠泳となっています。もちろん足のつかない海の沖合に出ての遠泳ですので子どもたちも気持ちを入れて取り組んでいます。先生方はそれ以上に緊張しながら、一人一人の体調や顔色を見ながらこの試練に向かわせたことかと思います。
こうしたいわば昭和的なハードな鍛錬的行事が安全性確保や先生方の働き方改革の推進を理由になくなっているところも多いと聞きます。リスクのある挑戦はしない、させないということで人は育つのでしょうか。集団の中で同じ目標を持ち、励まし合ってその目標を達成する喜び、苦しさに勝って目標を達成する克己の自信、こうした喜びや自信はやはり一定のハードルを越えたところで得られるものです。人生には数多くのハードルが待ち構えています。食いしばって頑張ることも必要な時がきっと来るはずです。もちろん安全性確保は最優先事項ですし、細心の注意を払い準備をし、ステージを作るには多く先生方の労力が必要ですが、こうした試練を超えた時、子どもたちの成長はそうした緊張や労苦に報いる代えがたいものでもあります。
小学校の3年ぶりの決断に大いなるエールを送りたいと思うと同時に子どもたちが一層成長して戻ってきたに違いないと確信しています。