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常務理事便り

2025年04月07日
Vol2 中高入学式
~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~
今日は中高入学式です。好天、桜満開の中の入学式は何年ぶりでしょうか。素晴らしき春の日に入学された中学・高校の新入生の皆さん、おめでとうございます。
「親孝行」と「やってみなはれ」が本学園の目指す教育の方向を表す言葉です。新入生の皆さんにはこの言葉をしっかりとかみしめてほしい、とお願いをしました。その上で「夢大きく」目標を掲げて、チャレンジする学園生活を満喫してほしいと思います。失敗や挫折はチャレンジの数だけ多くなりますから、その数の多さはチャレンジしたという証であり、勲章です。学園を卒業する時にはたくさんの勲章を胸につけて卒業して欲しいと思います。
新入生がすべからく人として成長することを願っています。





高校の祝辞の概要を掲載させていただきます。
「道は自分で作る、道は自分でひらく、人の作ったものは自分の道にはならない」という詩を相田みつおという詩人がつくりました。入学される生徒の皆さんにはこの言葉をかみしめて考えてほしいと思います。
ここでいう「人」とは誰でしょうか?先人、友人、あるいはライバル、様々あります。あえて言いますが、今の皆さんにとっての「人」は「親」と考えてほしい。皆さんは親御さんの温かい懐の中で大きくなってきました。これは素晴らしくありがたいことです。世の中には親の温かさに恵まれていない人もたくさんいます。しかしこれからは、寒風に身をさらし、自らを鍛えてほしいと思います。親の願いや希望は聞きとどめるだけにしてください。結論は考え抜いて自分で決めましょう。自分で決めるということは怖いことです。なぜなら、そのことに責任が生じるからです。決めたことを実行できるか否かは誰のせいでもない、親のせいや友達のせい、先生のせいでもありません。決めたことをできるかできないか、あるいは挑戦するかしないかの責任はすべてあなた自身にあります。人生に吹く風は良くて暖かい順風が半分、あとの半分は寒々しい逆風です。けれど、皆さんはこの風の中を歩んでいかねばなりません。順風ばかりではないのです。特に大人になって社会に出れば、その風力は一層強くなります。しかし、寒風にさらされるとそれに抗うように人は強くなります。避ける工夫をするようになります。寒さに耐えるために面の皮が厚くなるかもしれません。是非、面の皮の厚い、強い人になってください。
また、自分で決めたことに挑戦するとすべてうまくいくわけではありません。失敗することがきっと多いと思います。あるいはどうしたらよいかわからなくなることがあるかもしれません。しかし、それは当たり前のことです。失敗することを卑下したり、恥ずかしがることは全くありません。むしろ、失敗の多さは誇るべきだと思います。なぜならそれだけ挑戦し続けたという証なのですから。
最後に、皆さんが困ったときに思いだすと、道を開いてくれる魔法の言葉を紹介します。
アニメという言葉があります。
あきらめない(諦めない) にげない(逃げない) めげない
この言葉を思い出してください。皆さんの学園生活が人生の中で光沢を放つ一コマになることを期待しています。
保護者の皆さんに申し上げます。
「これからは先の読めない不確実性の時代だ。保護者には先を心配するのではなく、中高時代に好きなことを見つけ、それにチャレンジするエネルギーを養うことをお願いしたい。各学校段階を次の準備期間ではなく、それぞれに意味ある有意義な時間と受け止めてほしい。」 と、安田教育研究所代表 安田 理(おさむ)先生がおっしゃっています。(日経新聞2025.3.31より)
子どもの人生は親の人生ではありません。あえて言わせていただきますが、「金も出すが口も出す」親ではなく、「金は出すが口は出さない」親になっていただきたいと思います。生徒たちが立派な大人になれるよう、学校と手を携えて、見守ってまいりましょう。