学園ブログ

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常務理事便り

2023年03月10日

Vol 50 羽ばたけ、若き雲雀たち!!

~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~

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73回生144名の6年生の皆さん、

ご卒業おめでとうございます。

また、ご家族の皆様、おめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。

 皆さんは小学校の後半をコロナ禍の中で過ごしました。様々な体験、交流なども以前の様に自由にはできませんでした。さぞや、悔しかったことでしょう。また、残念だったことでしょう。しかし、そうした制限の中にあっても、皆さんが心を合わせ、協力し合いながら行事や学園生活を楽しみ、今までの卒業生と同じくらいに大きく成長されたことを私は誇りに思います。よく頑張りました!先日の音楽演奏会ではみんな、とても立派でした。困難を乗り越えてきたこと、立派に成長したことを宣言するような演奏の様に聴こえました。聴きに来られていたご家族の皆さんもきっと、感動されたのではないでしょうか。

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 さて、みなさんは4月からは中学生になります。進路はそれぞれに分かれることになりますが、大切なことは、どこに進路を取ろうが、皆さん、一人、一人はとても大切な一人一人であり、奇跡といってもよい存在であるということを自覚してほしいと思います。気の遠くなるような話ですが、ご両親がいないと皆さんはここにはいないはずです、また、ご両親のご両親、つまり、おじいちゃん、おばあちゃんがいないとご両親はこの世にいなかったはずです。こうして20世代遡ると約100万人になります。このように考えるとこの世に生まれてくるということはそれだけで大変な価値のある素晴らしい事なのです。皆さんは一人一人が「とても貴重な、奇跡の存在」であるという意味がここにあります。皆さんはそのことに誇りをもって、自分の道を歩んでもらいたいと思います。誇りと自信をもって、焦らず、着実に歩めばいばらの道にも道は拓けてきます。学園の卒業生で喜多さんという女性テニスプレーヤーがいます。彼女は聴覚障碍者で補聴器をつけないと音を聞くことはできません。そんなハンデの中でも、高校、大学とテニスを続け、聴覚障碍者のテニス、デフテニスの世界大会で優勝、そして今年、テニス4大大会の一つである、全豪オープンデフ部門の日本代表に選出されました。たとえハンデがあっても、生まれてきたことに感謝し、自分を信じて歩み続けている先輩が間近にいるのです。皆さんもきっとできる、と思って歩んでください。

 更に皆さんには雲雀丘学園小学校の卒業生であるということにも誇りをもってもらいたいと思います。素晴らしい友達、優しく丁寧に接してくれた先生方、いつも見守ってくれたご家族の方とともに成長してきたのですから。小学校で学んだことはたくさんあると思いますが、雲雀で学んだ最も大切な事、「親孝行」と「チャレンジ精神」は決して忘れないでください。これは皆さんが生きていく上でいくつになっても大切な指針となるはずです。

 親への感謝、周りの人達への感謝、社会への感謝と失敗を恐れないチャレンジ精神があれば、必ず楽しく、明るい中学校生活が眼前に広がると思います。

皆さんが雲雀のごとく天高く、元気よく飛び出していくことを期待しています。

今日は卒業の日であり、出発の日でもあります。誠におめでとうございます。