学園ブログ

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常務理事便り

2023年07月11日

Vol 19 二つの涙

~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~

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 7月8日(土)は県営明石球場での高校野球の兵庫県予選に本学園高等学校が登場、早速応援に出かけました。試合内容は延長戦までもつれる、手に汗握る熱戦でした。延長戦はノーアウト、ランナー1塁、2塁のシチュエーションから始まるタイブレーク戦です。先攻の本校が1アウト満塁の好機を逃した後、幕切れはあっけなく訪れました。後攻の相手校はランナーを三塁に送るためにバントをしました。ボールを取ったピッチャーが三塁封殺を狙って、投げたボールが悪送球となり、外野を転々とする間に走者が返り、惜しくもサヨナラ負けとなりました。ピッチャーはマウンドに座り込み無念の涙を流しました。応援する我々も誠に無念、どちらに転んでもよい試合展開でした。野球部員の多くも悔しい思いをしたはずです。しかし、勝負には勝ちか負けしかありません。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と言います。敗れた試合には次なる成長のための種が沢山まかれています。その種を一つ一つ摘み取り、成長の糧にしてほしいと思います。流した悔し涙は成長の起爆剤にしなければなりません。人生もまた同じです。勝ちよりも負けが多いのが人生です。その時、いかにして立ち上がるかで人生が変わります。負けはしましたが、みんな、よく戦ったことは間違いありません。あっぱれ!でした。そしてこれからが本当の勝負です。

 

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 同日の午後は学園PTAコーラス「ローズ・エコー」の40周年記念リサイタルがありました。場所は西宮にある県立芸術文化センター小ホール、ステージを底に配置した階段状の素晴らしいホールです。ゲストの音楽家、中高生吹奏楽部の応援出場などもあり、立派なそして感動的なリサイタルとなりました。本来であれば学園創立70周年に合わせ、2年前に開催を予定していましたが、コロナ禍のために延びて、この日を迎えたのです。小学校音楽教諭の岡村先生の指導の下、コロナを越えて練習に励まれた成果を披露されました。

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 小学校唱歌あり、映画音楽の名曲あり、更に振付をしながらのコーラスもあり、まるでミュージカルを見ているようでもありました。出来栄えも出色で素晴らしいものでした。出演された16名の皆様がそれこそ心を込めて歌われている姿を拝見していますと熱いものがこみ上げてきました。多くの観客の皆様も同じ心境だったのでは、と想像します。この涙は素晴らしいコーラスに対する感動とともに、ここまで仕上げてこられたメンバーの皆様の日頃の弛まぬ努力に対する感動の涙でもありました。これからも清らかな歌声を学園に響き渡らせ、更に素晴らしい50周年を迎えていただきたいと思いました。