学園ブログ

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IT時代を生き抜く

2018年02月21日

「登山道」はたくさんある

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一畳ほどのコースを,ブロックで作ったロボットが走り回る。モーター音を響かせながら,ロボットはプログラムされた通り動いていく。「ミッション」に取り組んでいる女の子は,失敗したらすぐにパソコンの画面に向かいプログラムを修正する。そして,再びチャレンジ。これを繰り返しながら,プログラムを仕上げていく。



20180221-1.jpg学園内プログラミング教室「HiRo2Ba」開設にあたって,「プログラボ」(株式会社ミマモルメ)の教室を訪れたときのことです。



僕だったら,どうするだろう?

おそらく,コースの寸法やタイヤの直径を計測し,「タイヤを何回転,その後右方向に何度回転」といったように,頭で考え,メモにまとめてからプログラミングをしていたのではないかと思う。これはまさに「失敗を恐れる大人のやり方」。女の子の方法とはまったく正反対です。



1つの山でも登山道はたくさんあるように,問題にアプローチするには多くの方法があります。授業では問題の考え方をたくさん教えようと試みますが,すべてを扱うことは難しいものです。まして,子ども自身が複数の考え方を自ら発見し,それらの妥当性を検討することは従来の授業ではほぼ不可能。しかし,ロボットプログラミングを通してならできるかも?



春ももうすぐ。この新しい取り組みが,児童生徒の充実した学びにつながると期待しています。



(中学校高等学校 教諭 道北秀寿)