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親孝行・やってみなはれ
2019年10月11日
「無言のエール」
大学を卒業してすぐに大阪府の高校教員になり、新設校に勤務しました。出会った生徒たちと向き合い、自分の経験からは想像もできない、生徒たちの抱える課題に無我夢中の日々でした。ある日、遅くに帰宅すると部屋に花が一輪、花瓶に活けられ机の上に置かれていました。心配しながら黙って見守る母の思いを痛いほど感じ、また信じて見守ってくれている母の存在に、張りつめていた心がとけていきました。大きなエールでした。
今は自分が親となり、あるときは腹をくくり、子供の成長を心配しながら、見守っています。―「元気にしてるよ」「がんばってるよ」と離れて暮らす子供からのメッセージを何度も読みながら。
自らの足で生きていく子供たちには、自分の周りには自分を見守り、手を貸し、導いてくれる人がいるのだということをちゃんと感じられる、そしてそのような人との出会いを大切にし、感謝できる人であって欲しいと、自らを重ねて思います。
(中学校・高等学校 グローバル教育部長 英語科 ESS部顧問 高砂 千聡)