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親孝行・やってみなはれ
2020年01月17日
「点と点」
私が雲雀丘学園中学校・高等学校に勤めて7年目が終わろうとしています。
私は赴任当初から囲碁将棋部の顧問をさせていただいています。小学生の頃、父が囲碁をやっていた影響で囲碁をはじめました。
しかし、囲碁をはじめた理由は、父が通っていた碁会所に「100円あげるから一緒に来ないか」と言われ、100円欲しさに行っていただけでした。初段まで行った後、元々積極的な理由から囲碁を始めた訳ではなかったので、小学5年生の終わりに引っ越したタイミングでやめてしまい、雲雀丘学園に赴任するまで全くと言っていいほど囲碁を打っていなかったのです。
しかし、当時の経験が生きたのか今こうして囲碁将棋部の顧問をさせていただき、部員たちにも恵まれ全国大会にも出場できています。
アップルの創立者であるスティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学の卒業式で、「今は点と点が繋がっておらずバラバラでも、将来それらが繋がることがある。将来繋がると信じるのです」と言われました。
昔何気ない理由で始めた囲碁の経験が、こうした形で生きてくるとは当時思いもしていませんでした。
しかし、小学生の時に打った点が今、線となって繋がったのです。
過去の経験が今に繋がることは他にも多々あります。
このことを心に刻み、日々の教育活動にあたりたいと思っています。
(中学校・高等学校 中3学級担任 数学科 囲碁・将棋部顧問 柘植 陽一郎)