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学園ブログ
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親孝行・やってみなはれ
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2020年02月07日
「美しき種子」
卒業アルバムの贈る言葉に必ず書く詩があります。
はきだめに えんど豆咲き 泥池から 蓮の花が育つ
人皆に美しき 種子あり あす 何が咲くか
安積得也氏の『詩集ー人のために』の一篇です。私は大学のサークルで東京の王子団地で子ども会をやっていました。その団地では,低所得の方たちが多く,台所で寝ないと場所がないぐらいの場所での生活でした。そこにいる子どもたちを集めて紙芝居や集団遊びを行い,子どもたちの笑顔を求めてやっていました。そんなとき仲間に教えてもらったのがこの詩です。今,教員になって子どもたちに指導する際にはこの詩がよく頭に浮かびます。「目前にいる子どもたちは,これからどんな芽をだすのだろう。」「芽を出すための支援ができているのだろうか。」そう問いただしながら,これからも子どもたちの中の隠れた種子を今も探し続けています。
(小学校 理科専科 天井 比呂)