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親孝行・やってみなはれ
2020年05月22日
用事がないと帰らない
親と一緒に住んでいたころ、家に1台きりのパソコンはわたしがメインで使っていました。当然のようにわたしが管理し、調子が悪くなれば、わたしが直していました。
親元を離れてからも、ときどき「パソコンの調子が悪いから、見に来て。」などと連絡がきます。車で1時間もかからない距離ですので、行きます。たいていはたいしたことのない不具合で、こうしたらいいよとアドバイスをして帰ります。そんなあるとき親が話していました。「心吾がいるとパソコンができなくなる」「全部やってくれるからな」…それをわたしの前で言わなくてもいいやん…と思いました。もう来ないでおこうかなとも思いました。しかし、いまでもよく呼ばれ、呼ばれたらわたしは行きます。
たぶん、親は自分でなんとかできるんです。わたしが行かなくてもどうとでもなるんです。でも、呼ぶんです。だから、わたしは行きます。こんなの自分で直せるようになってよとか、他愛もない軽口を言いながら。
(小学校 4年学年主任、雪組担任 隅田 心吾)