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親孝行・やってみなはれ
2023年07月14日
ありがとう
親孝行のことを考えた時、一番に思い浮かんだのは母のことです。幼い頃から多くは語らずに、いつもそっと見守ってくれていたことを思い出します。学生時代、吹奏楽部に入っていました。大会が近づくと学校だけでなく家にも楽器を持ち帰り、夜にかけてもずっと練習をしていました。母が「ご飯できたよ」と言っても聞き入れず、夢中になっていました。でも母は、そんな勝手な私を怒らずに、いつも練習が終わるまで待っていてくれたのです。そして何もなかったかのように一緒にご飯を食べてくれました。大会の日には早起きをし、私の好きなものばかりが入ったお弁当を作ってくれ、「行ってらっしゃい」と必ず玄関まで来て見送ってくれるのです。あの頃の私は母の行動を少しも気に留めていませんでしたが、今思い返してみると、支えられていたのだなと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
今でも母は、目指していた幼稚園教諭になったことを一番に喜び、応援してくれています。私はそんな母にまだまだ甘えてばかりですが、“ありがとう”と言葉にして伝えること、心の中で思うことを忘れずに過ごしていきたいと思います。そして私自身も、母がしてくれたように、息子のことを思っていたいです。
（雲雀丘学園中山台幼稚園 年少リーダー 山城 遥子）