学園ブログ
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親孝行・やってみなはれ
2023年09月22日
色鉛筆
新任の頃、父から海外出張の土産として「色鉛筆」をもらいました。色数の多い、自分では気軽に買うことができない立派なものでした。教室の机にしまっておき、クラスの子どもから「絵を描いて」とせがまれたときに使いました。色鉛筆は少しずつ短くなりましたが、学級担任から外れると、色鉛筆を使う機会はめっきり少なくなりました。
小学校のホームページの『心まにまに』というブログに、その時々に思うことを綴っています。ある時、文章だけでは味気なく感じたので、色鉛筆で描いた絵を添えました。「文章と絵」というスタイルは自分でも気に入り、続けることを決めました。再び、色鉛筆の出番となったのです。ブログは3年目となり、色鉛筆はさらに短くなっています。
先日、父に「あのときの色鉛筆、今でも使ってるよ」と伝えると、「へぇ、そうか」と嬉しそうにしてくれました。
色鉛筆がどんどん短くなり、いつか描けなくなる日が来れば…、寂しいかもしれません。でも、「父からもらった色鉛筆で日々の足跡を残す」という毎日は、父も、私も、とても幸せなことです。それでいいと思います。
(雲雀丘学園小学校 教頭 神吉 清視)