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親孝行・やってみなはれ
2023年12月15日
家族の食卓
私は、大阪出身の両親のもと茨木市で生まれましたが、父の転勤で、生後10か月に横浜に転居しました。夏休みには母の実家の守口に行くのが恒例で、楽しみにしていたのは関東と違う「きつねうどん」。当時、大ブームだった万博にも連れて行ってもらいました。
よく母は、魚屋で関西の食材を見つけると買ってきて、夏は「はも胡瓜」、冬は「セコガニ」が食卓に出てきたことを思い出します。両親から、茨木での新婚時代に、二人で(当時安かった)このカニをたらふく食べた話をよく聞かされたものです。
家族の食卓がにぎやかなのは、両親譲りのようです。先月結婚した長女が、我が家で外食するとお互いの料理をシェアしあって、感想を言い合うのが常なのですが、どうやら娘の夫の家はそうでないと聞き、驚いておりました。(もしかしたら我が家の方がおかしいのでしょうか?)
思い返すと母は、常に食卓の中心にいました。料理教室の講師だったせいか食材の話題も豊富で、家族でにぎやかに食べていたことを思い出します。そのためかわかりませんが、家族全員好き嫌いはありません。その母も認知症が進んで、もう会話をすることはできませんが、毎月93才の父と見舞いに行っています。その父に昨冬、城崎に行った折、セコガニを送ったら、もう思い残すことはないと言っておりました。二人の新婚時代を思い出すセコガニ。今年も送ろうと思っています。
(雲雀丘学園事務局長 永井 真三)