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親孝行・やってみなはれ
2024年10月18日
「ありがとう」を忘れずに
私は幼少期をこの学園で過ごし、幸運なことに現在その学園で教鞭を執ることができています。しかし、ふと思うことがあります。自分自身は「親孝行」ができているのだろうかと。
子どもの頃は「お弁当を作ってくれてありがとう」など、「ありがとう」を伝える機会がたくさんありました。しかし、大人になってからは、両親がしてくれていたことの大変さを理解するとともに、自分でできることが増え、自然と感謝を伝える機会が減ってしまっていました。
帰省すると、母はいつも温かいご飯やお風呂を用意してくれており、そのたびにたくさん「ありがとう」を伝えるようにしています。しかし、それでは子どもの頃と変わらないと焦りを感じることもありました。
そんなある日、帰りの電車で携帯を見ていると、母から「忙しいのに帰ってきてくれてありがとう。体調には気をつけてね」というLINEが届きました。その連絡を見て、元気で過ごし、顔を見せに帰ることも大人になってからできる親孝行の一つだと気付かされました。
帰るたびに「ありがとう」と言ってくれる母に、私も「ありがとう」の気持ちを忘れずに伝え続けていきたいと思います。
(雲雀丘学園小学校 1年担任 藪内 章博)