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親孝行・やってみなはれ
2024年10月11日
手編みのぬくもり
毎年冬になると祖母から手編みのセーターが届きます。
私の祖母は今年で84歳。私は幼い頃から祖母の手編みのセーターで育ちました。妹や従姉妹とお揃いだったり色違いだったり、みんなで祖母のセーターを着て過ごすのが恒例です。
当たり前のように着ていたセーターのありがたみがわかったのは、地元広島を離れて京都で一人暮らしを始めた時でした。
京都の底冷えする寒さには大変悩まされました。一人暮らしの寂しさも相まって、余計に寒さを感じていたのかもしれません。そんな時、祖母のセーターが私を助けてくれました。ひと編みひと編み編んでくれた祖母の温もりを感じ、祖母に守られている安心感がありました。あれから8年間私の一人暮らしの冬を支えてくれています。
セーターを大切に着ることが恩返しの一つだと思い、必ず手洗いをして長く着られるようにしています。
担任をしていると、「自分の指導がほんとうに正しいのか。」と不安に思い、自信をなくすことがあります。今冬も、祖母のセーターを着て、心丈夫でいたいと思います。
そろそろ、「セーターできたわよ。」と連絡が来るころです。
(雲雀丘学園小学校 1年担任 山口 安奈)