高校男子硬式テニス部 試合結果
第53回兵庫県高等学校対抗テニス新人大会予選(平成22年10月2日 於:東洋大姫路高校、10月3日 於:明石城西高校)
予選2回戦・3回戦・4回戦を勝ち上がり(兵庫県BEST8確定)、10月22日(金)より行われる本戦に駒を進めることとなりました。
10月2日(土)実施
2回戦 5-0(VS神戸科学技術高等学校)
S1 泉 貴裕 (6-1)○
S2 能津雄樹 (6-0)○
S3 川端 全 (6-3)○
D1 平松裕基 (6-2)○
池上寛政
D2 木村裕基 (6-3)○
古川達朗
3回戦 5-0(VS東洋大学附属姫路高等学校)
S1 泉 貴裕 (6-3)○
S2 能津雄樹 (6-2)○
S3 平松裕基 (6-1)○
D1 木村裕基 (6-0)○
古川達朗
D2 籔田富也 (6-3)○
豊田晃太朗
10月3日(日)実施
4回戦 4-1(VS明石城西高等学校)
S1 泉 貴裕 (3-6)×
S2 能津雄樹 (7-6)○
S3 川端 全 (7-6)○
D1 平松裕基 (6-4)○
池上寛政
D2 木村裕基 (6-2)○
古川達朗
クラブ全体の雰囲気が非常に良く、練習もきっちりできていたので、良い結果が出るのではと思っていましたが、まさか明石城西高校に、しかも相手の本拠地で勝てるとは、正直思いませんでした。少し力が落ちているとは聞いていましたが、平成10年から10年連続兵庫県のトップを張っていた学校です。8月に行われた新人大会個人戦においても、シングルス6本を本戦に上げていました(雲雀丘は1本)。2・3回戦の勝ち方や試合中の雰囲気から「善戦するかもしれないが・・・」という思いは持ちましたが、まさかという感じです。
試合の方ですが2・3回戦(東洋大姫路会場)は、繋いで粘ろうとする相手に動じることなく、終始自分たちのリズムで安定感抜群の試合運びをしていました。これまで繋いで粘ってくる相手にペースを崩されて、苦戦することが多かったのですが、S1泉、S2能津が危なげなくポイントを重ね、相手の主軸を打ち砕いたことが大きいと思います。試合終了後には東洋大姫路山田先生のご好意で、コート1面を借りて約1時間ほど練習をさせてもらいました。練習終了後には「明日は十分に勝機があるぞ」と生徒たちに声をかけてくださいました。本当に有り難かったです。
4回戦(明石城西会場)は、本当に壮絶な試合でした。S1の泉は、敗れはしましたが、自分のリズムで落ち着いて試合をしていました。どんなに追い込まれても、最後まで自分のペースを崩すことなく、粘り強く、堂々とプレーを続け、相手チームにかなりプレッシャーをかけることができたのではないかと思います。D1の平松・池上は勢いがあり、気持ちで相手を圧倒していました。池上の強烈ボレーがテンポ良く決まり、平松は難しい球もよく拾っていました。後半追い上げられ苦労しましたが、最後まで集中力が切れることはありませんでした。D2の木村・古川は安定感のあるテニスで危なげなく勝利しました。このペアは試合になると本当に強いです。新チーム結成以来ダブルスの軸として団体戦では負けなしです。S3の川端は1年生ながら、どんな状況になっても淡々と自分のリズムでプレーを続ける気持ちの強さを持っています。自信を持ってボールを打ち込んでいるので、見ていても安心感があります。7-6(3)の大接戦でしたが、しっかりものにしました。相手の選手も1年生なのでこの勝利の意味は大きいと思います。最後にS2キャプテン能津です。この試合の最大のポイントでした。僕がベンチコーチに入った時は1-4ダウンでした。今までならそのままあっさりと負けていたかもしれませんが、本当によく我慢して戦いました。炎の大逆襲でタイブレークに持ち込み、お互いに一歩も引かない一進一退の攻防が続く中、最後はキャプテンとしての意地で勝利をもぎ取りました(7-6(8))。キャプテンとして、他の選手にはない様々なプレッシャーがあったと思いますが、本当によく頑張ったと思います。勝利を手にしたときは本当に目頭が熱くなり、同時に「この試合は勝った」と確信しました。ずっとベンチに張り付いておられた明石城西監督も、かなり力を落とされているように感じました。大きな山を越えた瞬間でした。
以上、各選手とも本当によく戦いました。これまでの課題であった「コツコツ繋いでくる相手」に対する戦い方、「力のあるシングルス選手を擁している学校」との戦い方という大きな二つの命題を、この試合で少し克服できたと思います。そして勝負においては、何よりも「粘り強さ」が大切であるということが、改めてよく分かったのではないでしょうか。「チーム力」を掲げてやってきたことが、応援の選手たちの姿勢(声がかれるほど必死で頑張っていました)を含め、少し実を結んだように思います。チーム一丸の勝利です。感動の一日でした。
10月22日(金)の本戦では、第2シードの甲南と対戦します。力の差は否定できませんが、今の勢いを思いっきりぶつけたいと思っています。最後まであきらめない姿勢を大切にして、試合に臨みたいと思います。