高校男子硬式テニス部 試合結果
平成24年度兵庫県高校総合体育大会団体戦 (平成24年4月29日 於:雲雀丘会場))
以下のような結果となり、兵庫県団体戦本戦出場(兵庫県BEST8確定)という成績を収めることができました。
2回戦3勝0敗(VS県立芦屋高校)
S1川端 全6-0○
S2長野航己6-2○
D1松室将太6-1○
籔田富也
3回戦3勝0敗(VS神戸高専)
S1川端 全6-0○
S2長野航己6-3○
D1今里一斗6-4○
豊田晃太朗
4回戦2勝1敗(VS啓明学院)
S1松室将太2-6×
S2長野航己7-6○
D1川端 全6-1○
籔田富也
今回は兵庫県第5シードのため2回戦からの出場となりました。2回戦(雲雀丘にとっての初戦)は県立芦屋高校との対戦となりました。毎年安定した成績を残しているチームで、昨年の8月には阪神大会でも対戦し、苦戦を強いられていた相手です。強烈な緊張感が漂う中、2年生エース長野が先陣を切りました。3月終わりの合宿中に怪我をし、出場できるかどうか心配していましたが、部員からの信頼も厚く、S2という重責を担うことになりました。緊張と調整不足から本来の精彩を欠いていましたが、悪いなりにきっちり試合を作りました。S1キャプテン川端は、「川端が負けたらチームは負ける」という状況の中でこの一年頑張ってきましたが、抜群の安定感でチームに大きな流れを生み出しました。D松室・籔田は抜群のゲームセンスを発揮し、危なげない試合でした。自分のチームの選手を見ているとどうしても不安の方が先行しますが、このペアは全くそういうものを感じさせない不思議な力があります。全体的に「もう少し競るかなぁ」と予想していましたが、かなり良い滑り出しをすることができました。
3回戦は神戸高専との対戦です。結果は3-0でしたが、内容的には決して楽ではなかったように思います。特にDの今里・豊田は緊張から動きが硬く、常に先行を許す展開でしたが、試合中盤からは平常心を取り戻し、自分たちのペースに持ち込み、勝利を掴むことができました。これで団体登録メンバー6名全員が勝利することができ、チームとして大きな力を持って次の試合へ向かう環境が整いました。
そして迎えた4回戦。BEST8を懸けた大一番の相手は啓明学院です。啓明の生徒さんたちは体格が良く、「ピリッ」とした雰囲気があり、否が応でも厳しい展開を予想させられました。試合に先立ち、雲雀丘の選手以外の部員が丁寧にコート整備をしてくれました。特に高3の部員が率先して整備している姿を見ると込み上げてくるものがあり、選手たちも大きな勇気をもらったと思います。試合はDとS1が同時に開始となりました。Dは本戦ペアである川端・籔田。川端は3回戦で少し足を痛めていたので心配しましたが、さすがは本戦ペアという試合運びで完勝、まずは1勝です。S1松室は県下でも有名なK選手を相手に、弱音を吐かず堂々と戦いました。ゆったりと時間を使い、追い込まれても焦らず、厳しいボールにも喰らいつき「簡単には終わらせない」という強い気持ちと勝負根性を存分に見せてくれました。負けはしましたが本当に立派であったし、チームに勇気を与える試合内容でした。これで1勝1敗。S2長野に全てを託すことになりました。戦前からある程度予想はしていたし、本人も覚悟をしていたと思いますが、凄い試合でした。ポイントごとに起こる大声援の中4-2とリードを奪っていましたが、相手もじわりじわりと力を発揮し4-4。何とか5-4として王手を懸けましたが、ここから2ゲームとられて5-6。逆王手を懸けられ崖っぷちに。しかしここから意地を見せました。6-6に追いつきタイブレーク戦へ。一進一退の展開でしたが結局8-6で勝利をもぎ取りました。最後は相手が根負けしたように思います。応援の力が大きかった。これに尽きると思います。
昨年度はこの同じ雲雀丘会場で市立西宮にBEST8を持ち去られました。相手は違えども、借りを返せたように思います。
最後にこれだけの試合を共に作ってくれた啓明学院の監督・選手さんたちに心より感謝したいと思います。判定を巡って紛糾したり、険悪な雰囲気になったりしましたが、試合後はお互いに声を掛け合い、部員たちは本当に充実した時間を過ごせたと思います。
団体メンバー6名は5月25日(金)に行われる本戦へ向けて最後の一踏ん張りとなります。中間考査最終日ということで別ベクトルのプレッシャーもありますが、相手は一昨年度(54期能津主将)新人大会BEST8戦で激突し、4-1で勝利した明石城西。この時も今回の総体同様、凄い試合でした。現状では相手有利(兵庫県第4シード)であることは否めませんが、充分に勝機はあると思っています。雲雀丘学園男子硬式テニス部史上初の県総体BEST4を目指し、悔いのない試合ができるよう頑張りたいと思います。