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2011年05月16日

不安だった気持ちはどこかへ

― 「自然学舎」生徒感想から ―

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「もしも,この自然学舎がなかったら,こんなに早く友達はできなかったと思います。 私は最初,3日間だけでみんなと仲良くなれるか不安でした。 でも,1日目が終わるときにはいっぱい友達が出来ていました」

「自然学舎でできた友達は,これからの学校生活の中でもっと仲良くできたらいいなと思うし,大切にしていけたらいいなと思いました」

入学後わずか1週間での宿泊行事。 生徒たちは「友だちができるのか」と不安だったようです。 公立中学校とは異なり,同じ小学校から進学する人は数人程度。 しかし,そのような不安もあっという間に解消したようです。

「この自然学舎を通じて,友達をつくる楽しさを実感して,いい自然学舎になりました」

「以前から仲がよかった人とも,オリエンテーションを通じてさらに仲良くなれたし,あまり知らなかった人とも,休憩時間に部屋に行ったりと,楽しく過ごすことができました」

これから6年間ともに過ごす友だち — 学園生活を充実したものにするには不可欠です。 そして,その付き合いは卒業した後も続くと思います。 この自然学舎での経験も,きっと一生心に残る思い出になったことでしょう。

「入学してまだ間もないので,ぼくには親しい人があまりいませんでした。 だから今回の自然学舎に参加することはとても不安でした。 車の中でもどきどきしていました… 気がついてみると,あんなに不安だった気持ちがどこかに行っていました。 どんどん楽しくなってきました。 この自然学舎は,ぼくに友達をつくるチャンスを与えてもらった思い出に残るものでした。 家に帰って,まず母に楽しかったと言いました」


今回で,自然学舎の生徒感想の連載を終わります。

2011年05月13日

「感謝の気持ち」を学んだ

― 「自然学舎」生徒感想から ―

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普段の生活はもちろん,学校行事では多くの人のお世話になります。 期間中,”感謝の気持ちの大切さ”を話してきました。

「自然学舎に行って,本当の『感謝』の意味を色々な場面を通して学びました」 「自然学舎で一番学んだことは,感謝の気持ちです。 雪あそびの時,宿舎の方に軍手を洗っていただいたことに,とても感謝しました」

2日目に飯ごう炊さんで使った軍手,すすで黒く汚れていました。 それを宿舎の方はきれいに洗って,雪遊びに使えるように準備してくださいました。

1日目の夜,到着後に撮影した写真を印刷した葉書に,一言メッセージを書きました=写真。

「葉書は,祖母や祖父に日ごろの感謝の気持ちを込めて書きました」

葉書は現地から投函。 ご家族の方々は,どのようなお気持ちでご覧になったでしょうか。 生徒たちは,いつも顔を合わせている家族に,少しはなれた場所で,悩みながら,一生懸命書いていました。

「自然学舎を通して集団行動の大切さと他人を思いやるという心を忘れない,そして何ごとにも感謝の気持ちを持たなければいけないということを学びました」

感想文に表れている生徒たちの気持ち。 自然学舎だけに終わらせず学校生活でも大切にしていきたいと思っています。

2011年05月12日

気持ちもゆったりと

― 「自然学舎」生徒感想から ―

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今年の冬は雪が多く,ゲレンデには雪が積もっていました。 季節はずれのそり遊びや雪の中のハイキング ― このことが印象に残ったようでした。

「オリエンテーションが2泊と聞いて,少し驚きましたが『とても楽しみ』でもありました。 当日,荷物が重く,しんどかったけれど,その分友達と一緒にいられるんだと思うと,わくわくしました。 山に雪が積もっているのを見たのは初めてで,感動しました。 雪の上でそりで遊ぶのが楽しかったです。 自然に囲まれていたので,気持ちもゆったりと過ごせたように思います」

「自然学舎でたくさんのことを体験することができました。 したことのない,雪山でのそりすべりやハイキングなど,自然と触れることの多い3日間でした」

めったに雪が積もらない都市部に住んでいる生徒たちにとって,雪と触れ合うのはよい体験だったようです。 友だち作りを鉢伏高原の大自然が助けてくれました。

2011年04月22日

「ありがとう」の大切さ

― 「自然学舎」生徒感想から ―

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「ふだんなにげなくつかっているありがとうという言葉の大切さがまえよりもっとよくわかった」(女子)

自然学舎3日目,最後の食事のとき「これからは感謝の時間にしましょう。この自然学舎でお世話になった人に『ありがとう』といいましょう」と話をした。 大きな声であいさつをしたり,会釈をしたり ―。 生徒たちはそれぞれのスタイルで宿舎の人にお礼を述べていた。 このような生徒の姿を見て,うれしくなった。

もちろん,大切なのはこのことがずっと続くこと。 感想文は「私が(自然学舎に)行くためにお金を出してくれたお父さんとお母さんに感謝しています」と,しめくくってあった。 創立の精神「孝道」(=親孝行)がひとつ実践できたようだ。

(写真)=自然学舎での食事風景。1日目の夕食はすきやき,2日目の夕食はかもなべ。生徒たちは協力して1つの鍋を囲んでいた。


自然学舎から戻り,生徒たちは感想を作文にまとめました。 本ブログでは,これから数回にわたり紹介します。

2011年04月18日

【自然学舎リポート】感激,感動を胸に帰宅

― 学校に到着,解散 ―

中学1年生の自然学舎もすべての日程を無事終了。 正午すぎに鉢伏高原を出発しました。 ふもとで雨が降り出し,朝来市内では大雨に。 「そり遊びができてよかった」とほっとしました。

中学1年生全員は午後4時前に,無事に学校に到着。 鉢伏高原での楽しい出来事を自宅でたくさん話してほしいと思っています。

【自然学舎リポート】体力の続く限り

― 残雪でそり滑り ―

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2泊3日の自然学舎も最後の行事となりました。 宿舎前のゲレンデで,そり滑りを楽しみました。

2人に1台のそりを持ち,ゲレンデに直行。 歓声をあげながら,順番に滑っていきました。 慣れてくると,2,3台のそりを連結してすべるグループも=写真。 およそ1時間の予定を少し延長して,無事終了。

これで自然学舎のすべての予定は終了。 退館式を行い,学校へ戻ります。

【自然学舎リポート】今日も快晴

― 自然学舎も最終日 ―

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心配した天候も,目を覚ますと朝日が目に飛び込んできました=写真左。 宿舎裏からは氷ノ山の姿もはっきりと見ることができます=写真右。 自然学舎も最終日。 予定通り,そり滑りができそうです。

【自然学舎リポート】やはり明日は雨か

― 鉢伏高原の夜空に月暈(つきかさ)が ―

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生徒のみんなが寝静まった深夜,宿舎の前に出てみた。 月が鉢伏高原を明るく照らし出していた。 宿舎から南西,氷ノ山の方角から照らす月をよく見ると,周りに大きなリングが見える。 月暈(つきかさ)だ。

月暈は,上空に薄雲がかかったときに見ることができる。 低気圧の接近とともに現れることが多く「月暈がでると雨が降る」といわれているそうだ。

そういえば今朝の晴天。 何かおかしい。 担任団は雨男ぞろいのはず。 月暈が示すのは明日の雨か?

いやいや,考えるのはよそう。 明日はみんなが楽しみにしている,そり滑りだから。(寿)

(写真)Nikon D200 , F3.5, 5.7秒, ISO100

2011年04月17日

【自然学舎リポート】先生を囲んで質問タイム

― 名物「かもなべ」登場 ―

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2日目の夕食は,名物「かもなべ」です。 生徒たちは,昼の疲れも見せず食欲旺盛。 テーブルごとに協力し合いながら,かもなべを作り,楽しそうに食べていました=写真左。

食事のあとは,昨日クラスごとに制作した自己紹介カードを見ながらの「名刺交換会」。 出発前,学校でオリジナル名刺を作りました。 サインペンやシールを使って,ていねいに仕上げた”名作”ぞろい。

交換会の最後には,誕生月でグループを分け自己紹介を行いました。 照れくさがり名前しか言えない人もいましたが,各グループとも盛り上がっていました。 なかには,先生を囲んで質問タイムを設けるグループも。 鋭い質問に体育の先生もたじたじでした=写真右。

明日はいよいよ最終日。 ゲレンデの残雪でそり遊びを楽しんだあと,帰途につきます。

【自然学舎リポート】手作りのネックレス

― 集団行動,学園歌発表会,勾玉作り ―

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2日目の午後は,再び体育館に集合して,昨日練習した集団行動と学園歌の発表会を行いました。 集団行動では,各クラス男女別に練習の成果を披露。 体育委員の号令で,全員が乱れずに列を組みかえたり,方向を変えたり ―。 他のクラスの様子にも全員で注目しました。

学園歌の発表会では,クラスごとに1~3番まで楽譜を見ることなく歌いました=写真左。 演奏が終わるごとに,他のクラスの人から「よかったところ」と「直すとよいところ」を発表してもらいました。 来月の体育大会をはじめ,これから行われる多くの行事で学園歌を歌う機会があります。 さらに練習を重ねてほしいと思っています。

続いて,勾玉づくりを行いました。 体育館で「勾玉作りキット」を受け取り,まず下絵を描きました。 そのあと屋外で,3種類の紙やすりを使い,思い通りの形に削っていきました=写真右。 途中石が割れるハプニングもありましたが,磨き上げ紐を通し「手作りのネックレス」の完成。 蛍光ペンで色をつけている人もいました。

2日目の夜は,昨晩作った自己紹介カードを参考に,学校で記入した「名刺」を交換する予定です。

【自然学舎リポート】季節はずれの雪合戦

― ゲレンデをハイキング,飯ごう炊さん ―

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朝食後,宿舎前のゲレンデをハイキングしました。 時間は往復1時間。 すばらしい青空のもと,遠くに氷ノ山(標高1510メートル),目の前に鉢伏山(標高1221メートル)を見ながら,登りました。 途中,雪を触り走り回る姿も見られました。 ゲレンデ中腹の目的地に到着すると,しばらく自由散策。 すぐに雪合戦が始まり,季節はずれの雪遊びを楽しみました=写真左。

宿舎に戻ると次は飯ごう炊さん。 体育館に集合し,宿舎の方から「失敗しないカレー作り」を教えていただきました。 そのあと,各班分担してカレー作りに取りかかりました=写真右。 火がうまくつけられない班や,じゃがいもを小さく切りすぎた班など「珍プレー」も続出でしたが,最後はすべての班がおいしいカレーを食べることができました。

午後からは,集団行動と学園歌の発表会。 そして,凧作りを変更し勾玉作りを行います。

【自然学舎リポート】快晴の朝

― 「自然学舎」2日目スタート ―

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目を覚ますと,真っ青な空が ―。

自然学舎は2日目の朝をむかえました。 天候は快晴。 宿舎からは,まだ雪を残す山並みを見ることができました=写真。 体調を崩す生徒もおらず,元気に2日目の活動に入りました。

2日目は,大自然の中をハイキング,そしてメインイベントの飯ごう炊さん。 各班力を合わせてカレーを作ります。 午後からは,昨日練習した学園歌をクラスごとに発表する予定です。

2011年04月16日

【自然学舎リポート】家族へ想いをこめて

― 「自然学舎」の報告はがきを記入 ―

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自然学舎1日目は無事に終了しました。 予定通り22時に就寝。

夕食後は,クラスに分かれて自宅へはがきを書きました。 裏面には,宿舎に到着後すぐに撮影した写真をプリント。 自然学舎からの帰りを待つご家族を思って,一字一字ていねいにメッセージを書きました=写真左。

続いて,自己紹介カードの記入。 名前,特技,好きなことなどを書き込み,クラスごとに模造紙に貼り付け,飾り付けをしました=写真右。 この模造紙は明日,壁に張り付け仲間作りに役立てます。

明日は朝6時起床。 飯ごう炊さん,集団行動発表会,学園歌発表会などが予定されています。


心優しい人を目指して

「親孝行のできる人は,何でもできます」

学園の初代理事長の言葉で,学園の教育における精神的主柱だ。

自然学舎1日目の夜,生徒全員家族へはがきを書いた。 友だちと写った写真が入ったはがきに,家族へのメッセージを綴る。 「元気にやっています」「友だちができました」。 自宅で「無事に過ごしているだろうか」と心配されている家族を想って―。

「はがきは受け取る人の気持ちを考えて」
「自己紹介カードは見る人が抱く印象を考えて」

活動の際,こう声をかけた。 常に人がどう感じるか考えながら行動する。 このような配慮のある行動をとる人を「心優しい人」というのではないだろうか。 書きあがったはがきには,ご両親をはじめご家族への想いがびっしり。 少しだけ親孝行をした中学1年生だった。

自然学舎も1日目が無事終わった。 集団生活の中でいかに「心優しい人」になるか―。 2日目以降が楽しみだ。 (寿)

【自然学舎リポート】心を一つに

― 集団行動,綱引き大会,学園歌練習 ―

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16日午後は,まず集団行動。 これは,クラス全員が足並みをそろえ方向変換,列の増減などを声を出しながら行うものです。 先日決定したばかりの体育委員を中心に,体育館に5クラスの大きな号令が響いていました。

続いて,クラス対抗綱引き大会。 クラスの仲間と出会ってちょうど1週間,名前も顔も覚えてきたころです。 各クラスとも仲間と声をそろえ,1本の綱に力を集めていました。 結果は,男子B組,女子D組の勝利。 体育館は大いに盛り上がりました。

最後に,覚えたばかりの学園歌を練習しました。 明日,学園歌の発表会を予定しています。

【自然学舎リポート】まだ雪が残ってる

― 鉢伏高原に到着 ―

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「まだ雪が残ってる」

学校を出発した中学1年生は正午すぎ,無事に宿舎に到着しました。 小雨が降る予想通りの天候。 気温は宝塚よりかなり低く,バスから降りると生徒たちは震えていました。 宿舎前のゲレンデにはまだ雪が残り,大きな雪の山がありました=写真。

到着後,体育館で昼食をとりました。 バス移動の疲れも見せず,友だちと楽しく話しながら食事をする姿が見られました。

午後は,体育館でクラス分かれて集団行動の練習,綱引き大会,学園歌の練習と続きます。

【自然学舎リポート】大自然へ出発

中学1年生,大自然へ出発 ―。

中学1年生は,鉢伏高原(兵庫県養父市)で行われる「自然学舎」へ出発しました。 16日朝,柔道場で開舎式をおこない,さっそくバスに乗り込みました。 およそ3時間,正午ごろに現地に到着予定です。

大きな荷物を抱えながらも,期待に顔をほころばせながら,元気よく中学1年生は出発しました。


16日から鉢伏高原で始まった自然学舎。 本ブログでは,現地からその様子をリポートします。

2011年04月13日

大自然の中で友だちづくり

― 自然学舎説明会を実施 ―

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雪の残る早春の大自然で,思いきり自分を開放しよう―。

16~18日に実施予定の「自然学舎」(新入生オリエンテーション)の説明会を13日,文化館視聴覚教室で行いました。 本校では例年入学後すぐに,学園生活の方向付け(オリエンテーション)と仲間作りを目的に宿泊行事を実施しています。 説明会では,しおりを配布し日程,持ち物,注意事項などを説明,最後に覚えたばかりの学園歌を全員で練習しました。

自然学舎は,16日から2泊3泊の日程で鉢伏高原(兵庫県養父市)で行います。 現地では,クラス対抗綱引き大会,学園歌発表会,飯ごう炊さん,凧上げなどを予定しています。

この自然学舎で,新しい学園生活が順調にスタートしてくれることを願っています。

(写真)=自然学舎での宿舎。平成22年4月。