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部活動

科学部 夏合宿

2019/08/01

科学

本年の科学部夏合宿は、7月31日~8月1日の1泊2日で姫路市の沖合に位置する西島で行われました。

基本的には無人島ですが、自然体験センターがありそのロッジに宿泊をして生物の観察を行います。

西島へは、姫路港から高速船で40分程度。他の家島諸島、男鹿島・坊勢島などに寄港してから最後に到着します。

到着した船着き場からは、15分ほど歩いて峠を越え、センターに着きます。荷物を持っての移動は、中1にとってはきつかったかもしれませんが、昨年の山登りを経験している上級生にとっては楽勝だったようです。

センターに荷物を置き、早速砂浜へ。好天が続いていたこともあり、透明度の高い海でした。尼崎や神戸の海とは大違い??

水面の上から覗いているだけでも、沢山の魚を観察することが出来ました。

センターでのオリエンテーションでは、フィールドにいる毒を持った生物などへの注意がされます。

ハオコゼ・ゴンズイ・ウミケムシ・スズメバチなどが多く見られるようです。オリエンテーションが終了して、本格的な生物観察へ。網や釣り竿を持って思い思いにフィールドへ飛び出していきます。

何かいいのは釣れるかな?

顧問が持参したアオイソメ(ゴカイのなかま)を針に付けるのに苦戦した部員もいたようです。そんなときはセンターの職員さんに教えたもらったように、海岸沿いの巻き貝をつぶして餌に。

初日から大漁!?

海に入っての生物採集もとても気持ちのいい天気ですね。

たくさん活動するとおなかが減りましたね。

後輩がテキパキと動き、食事の準備をする姿がとても頼もしく思えました。


夕食後はミーティングをして初日に採集できた生物を復習・共有しました。

今回の場所は明かりが少なく疲労も有ったようなので、夜釣りなどの夜の活動をやめて休むようにしました。

ただ今回宿泊したロッジにはクーラーがなかったので、なかなか寝苦しい思いをしたかもしれません。

クーラーがない時代の日本人はこうやって過ごしていたんですよ。

都会と違って夜は暑くても、夜中から明け方にかけては涼しくなりました。

植生として、常緑広葉樹がほとんどでしたので、目的としていたクワガタ類は見つけることは出来ませんでした。

ただ、蛾やカナブンの類いはトラップにたくさん集まってきました。

少しわかりにくいですが、宿舎の近くにイノシシも出現しました。もともと家島諸島には生息していなかったそうなのですが、近年本土から泳いで渡ってきて殖えているようです。


2日目は朝から釣り、網による生物採集。

ほとんどの部員が朝5時に起きて海岸に出てきました。

堤防も重要な生物の集まるフィールド。

夏休みといえども、人混みを気にせず採集できるのは離島の特権ですね。

初日以上に様々な魚種にであうことが出来ました。

これも生き物です。

スカシカシパンと呼ばれるウニの仲間です。管足がもぞもぞ動いているのを観察できたでしょうか。


今回の合宿では、酷暑に見舞われたにもかかわらず、熱中症など、大きな怪我や病気なく終わることが出来たのが何より良かったです。

水分補給や採集の危険性など、これからも注意を徹底しながら安全で楽しい生物観察を続けさせたいと思っています。

保護者の方には帰りの電車の遅延など含め、ご心配ご迷惑おかけしました。ご協力ありがとうございました。

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