部活動
科学部 2020年1月きずきの森活動
2020/01/06
2020年、明けましておめでとうございます。
本年も科学部の活動を活発にし、生徒達の探究心を育てていきたいと思います。
どうぞ本年も暖かく見守っていただければと思います。
さて昨日1月5日に北雲雀きずきの森において、北雲雀きずな会が主催されている自然観察会に参加してきました。科学部からは中1~高1の合計9名が参加です。
出発前に、担当の方から話を伺います。
今回の観察のメインテーマは「きずきの森の冬の木の赤い実」です。冬によく目に付く熟した赤い果実。どんな種類があるのか、また毒が無い種類は舌先でその味なども確かめてみよう、というものです。
全体の試食係に任命された生徒は勇気を出して、木の実を味わいます。作っていただいたリストに掲載されているものだけでも40種類。
大きさ形も様々、特にこの時期の木の実は鳥類の大切な餌になることを教えていただきました。
モチノキ科やモクセイ科の植物の葉の裏は、葉の中に酸化されて色の変わる物質があることがわかっていて、小枝などで圧力を加えると、文字が書けます。
参加者代表として部員が実践。
今回担当の方が話してくれたTopicsとして、
「生物の色認識」
動物の種類によって、色を感じている錐体細胞の種類が違う。特に鳥は眼で餌を探しているため、赤から紫外域の4種類の波長感度の異なる錐体をもつ。
また昆虫も紫外域の波長を感知し、人と異なったように見えているはず。
そのため鳥に食べてもらいたい木の実は目立つように赤い色をしている。
「果実を餌とする昆虫と木の実の色」
アオキミタマバエのような植物の実を食べる昆虫は、食べているときに、その植物の実を鳥に食べられると困る。そのため、虫が食べている果実は、熟しても鳥に見つかりやすい赤色にはならない。最近の研究結果でわかってきたもの。
がありました。部員達は一生懸命メモを取り、真剣にに話を聞いていました。
当日は冬らしい寒さの一日でしたので、観察会後、きずな会の方がおしるこを用意していただきました。お餅も柔らかく焼いていただき、冷え切った体にとても美味しい甘さでした。
午後からは、作業を手伝わせていただいている「復活の池」へ。
生物採集を行ったり、シャベルで底をさらって泥をかき出したり。重労働ですが、2時間半みっちり行いました。
寒い冬であまり生き物はいないように見えましたが、泥の中にはヤゴ(おそらくシオカラトンボ)やマツモムシ、そしてハイイロゲンゴロウなどがたくさん採集されました。
また、写真撮影はできませんでしたが、陸に上げた泥の中の生物を食べるために、ジョウビタキが飛んできました。こちらをあまり意識せず、何度も飛んできて餌をついばむ、かわいらしい姿を見せてくれました。