今年度は４、５回目くらいでしょうか。本校は元プロ棋士の森信雄七段先生に定期的にご指導をいただいています。この日は午前に池田で指導教室があり、その終わりという大変お忙しい中で来ていただきました。森先生はこの１日で50局くらい指したそうです。

今回の指導では最後に「形になってきました」という言葉もいただきました。確かに最近特に中１生たちの成長を感じることがあります。例えば以下の場面です。

先手番の中１生、後手が２四玉と上がった局面。どう指しても詰みがあり勝っていますが、今までならば３三銀とすぐに王手をしていたと思います。しかし、１五銀打と捨てて引きつけ、１六歩からの金打で詰ましました。何気ない当たり前の手筋ですが、１年前までルールを覚えたばかりだった中１生がこうした「引きつける手筋」を知ってくれたことは嬉しく思いました。

元から強い子がさらに強くなることも嬉しいのですが、はじめたての初心者や級位者が手筋を覚えて成長していくことも、顧問としてはとても嬉しいものです。