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囲碁将棋部 将棋 全国高校総文祭将棋大会2021

2021/08/05

囲碁将棋

45回全国総合文化祭高校将棋大会を振り返ります。この大会は「将棋の甲子園」とも呼ばれており、本校は5大会連続の出場中です。昨年の高知大会は中止となってしまい、二年ぶりに開催されました。今年の場所は和歌山県那智勝浦町です。

今年で引退の高3女子生徒1名が個人戦で参加しました。最後ということで、この大会にかける思いはとても強いです。今年は感染対策の観点から、選手以外は会場に入ることができません。私は少し離れた観覧席から彼女の戦いを見守ります。

まずは一回戦、山口県立下関西高校の3年生と対局し勝利。続く二回戦は高知工業高等専門学校の3年生を相手に連勝します。同じ勝ち数同士が対局するため、この辺りから厳しくなります。三回戦の相手は京都立命館高校の1年生。この生徒は小学生の時に関西アマチュア女流将棋選手権大会で優勝経験のある強豪です。残念ながらこの対局を落としてしまいます。決勝トーナメント進出の条件は3勝以上。実は、本校の参加生徒は過去の大会でいつも3勝の壁に阻まれてきました。次勝てば初の決勝進出です。四回戦の相手は青森県の八戸工業大学第一高の3年生です。

遠くから見ている限り、対局は持ち時間を使い切っての秒読み戦。手の位置からお互いに攻め合っており、どちらが勝つかわからない様子。ですが最後は負けてしまいた。本当に全国大会のレベルは高く、厳しさを感じます。プロの女流棋士も多く生まれている大会です。そんな中で本校の生徒はとてもよく頑張ってくれたと思います。本当に本当に、お疲れ様でした。

毎年全国大会を間近で見ていますが、レベルの高さは言うまでもなく、それ以外に選手たちの気迫や情熱がとても伝わってきます。将棋は声を出しませんし、激しい動きが伴うこともありません。静寂の中に秒読みの時計の音と、駒を置く力強いぱちんという音が響き渡り、独特な雰囲気に包まれます。選手たちの集中力は試験の時とは比べ物にならないといっても過言ではありません。今いる部員にも、全国大会を経験してほしいと思います。強い3年生が引退になりましたが、先輩たちの思いを引き継いで、後輩たちは頑張って行きましょう。

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