部活動
囲碁将棋部 将棋 全国中学将棋選手権大会
2021/08/10
先日は高校の全国大会について書きましたが、中学も全国大会に出場しましたので報告します。こちらは毎年山形県天童市で行われています。天童市は「将棋のまち」として有名です。将棋駒の8割以上は天童市でつくられており、もとは江戸時代に天童藩の藩士たちが内職として始めたのが天童将棋産業の始まりといわれています。街には将棋博物館があったり、道路の床が詰め将棋になっていたりと、あらゆる場面で将棋に触れることができます。
さて、会場は天童温泉「ほほえみの宿滝の湯」です。プロのタイトル戦でも使用される場所です。本校からは兵庫県代表として中1女子一名が参加しました。この大会は「健全な青少年育成の場」という位置づけもあり、高校と違い、かなり大会内の規定や礼儀作法が厳しく感じました。大会前日から集まり、一礼のやり方やイスに座る姿勢とあらゆる指導を受けます。鈴木環那女流三段の言葉を借りるなら「礼儀作法も棋力のうち」といったところでしょうか。何度もくり返されるリハーサルに、生徒は少し疲れている様子でした。
では大会を振り返りましょう。4人1グループで戦い、2勝できた2名が決勝トーナメントに進みます。1局目は埼玉県代表の2年生。かなり熱戦を繰り広げていました。しかし最後は敗れてしまいます。2局目は高知県代表の1年生。こちらは本校部員の三間飛車対中飛車の戦いになりました。しかし受けを誤ってしまい負けてしまいます。予選で負けてはしまいましたが、本校の生徒はとても形のきれいな指し方をします。飲み込みも早く、中学1年生ということを考えると、将来が楽しみでなりません。また来年もチャレンジしたいと思います。
この全中大会はとてもレベルが高いように思います。男子はもちろん女子も研修会に所属している者がいたり、半分以上は有段者かと思います。中学は将棋部のある学校が全国的に少ないです。参加する選手は幼少期から道場や教室に通い、何度も地区大会などに参加している熱心な方が部活を通さず自身でエントリーしているというパターンが多いのです。高校の大会では人数の規模は大きくなりますが、くじ次第では決勝に行けることもあります。まずはこのレベルの高い大会で決勝に進めるよう、目標にしていきたいと思います。