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鉄道研究部 SL通信(27)SL授業

2021/12/10

鉄道研究

昨日からCLIL・クロスカリキュラムの特別授業が始まりました。9日・10日の1・2限に、高2一貫文系の2クラスで「蒸気機関車から経済・仕組みを学ぶ」と題して、学園保管のSL「C56-111」の車両と「D51-448」の動輪と、SL保管に尽力された西野さんメモリアルコーナー(60ホール)を見学したうえで、社会科教員(鉄道研究部顧問)と理科教員がコラボで授業を行いました。

2008年と2020年に放送部が制作した2本のテレビ番組を視聴し、鉄道研究部が行っている清掃作業やカレンダー制作といった保存活動を紹介しながら、保存してきた思いを伝え、蒸気機関車に関して産業革命・文明開化から衰退までの歴史と今日の環境問題まで社会科教員が授業し、動くメカニズムを実験で理科教員が授業した後、最後に保存の意味について意見を書いてもらいました。

生徒の主な意見を紹介します。

「昔実際に動いていたものや使われていた物に触れる機会は、私たち学生にとって貴重な体験です。学校という身近な場所に置いてあることは、昔のことについてもっと知ってみたいと思うきっかけになります。近代化が進む中で「温故知新」という言葉を忘れずに生活することが、近年の地球温暖化のような問題解決にもつながると思います。他では受けられない雲雀ならではの授業、ありがとうございました。」

「今回私がこの授業を通して思ったことは、あるのも、見たものその本質を見抜くこと、何故そこにあるのか、どのようなものなのかに興味を持つ。これが現代を生きる私たちにとって一番重要な課題なのではないかということです。」

「産業革命の時に初めてSLを見た人がどんな感覚だったのかを知りたい」

「今日の授業を受けて、SLに多くの人の思いが詰まっているのだなあと思い、嬉しくなりました。これからもずっと大切に保存され、多くの人に知ってもらえるといいです。」

「入学当初、あまりにもきれいだったので本物とは思わず模型だと思っていました。校内にあるのはとても珍しいと思いますし、『雲雀丘学園といえば』と、すぐに思いつくように、もっと目立たせれたりすればいいと思います。」

「雲雀丘学園の雰囲気とも合ってて、もっと生徒みんなに広がればいいなと感じました。」

「SL保存の意味は『過去を振り返る』ことにあると思う。昨今、効率化、利便化ばかりが叫ばれる世の中になった。それによりめざましい発展をとげたのは事実だ。然しその代償として、我々は振り返ること、時代を復習して未来に生かすという機会を失いつつある。保存状態が大変良好なSLがそびえる当校舎は、威厳や荘厳さだけでなく、昔から脈々と受け継がれてきた人々の思いや行動があって今が成り立っているという大変重要な事実を私達に教えてくれる。利便性ばかり追求するのではなく、昔の財産を共存することの大切さが、SLには今も衰えることなく息づいている。」

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