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鉄道研究部 探究ゼミ「交通網」御堂筋

2022/06/09

鉄道研究

探究ゼミ「日本の交通網」、今日は第2回を開催し、鉄道研究部員と有志の10名が昼休みに会議室に集まりました。

今日のテーマは「御堂筋の一方通行」です。先日NHKニュースで報道されていた内容を紹介しました。

御堂筋のアイデアは、大正~昭和の関一(せきはじめ)大阪市長です。近代都市へと発展させるため幹線道路として道幅6mだった御堂筋を44mまでの拡張工事を行い、同時に地下鉄網も計画しました。『飛行場でも作る気か?』という反対意見の中、自動車の普及を見据え、大阪の中央道路として恥じない大阪の「大動脈」として1937年に開通した御堂筋。ところが、1960年代高度経済成長になると空前のマイカーブームで交通量が大幅増加し、渋滞や事故が頻発しました。さらに1970年には大阪万博も控え、その対策が急務でした。対面通行の場合、右折車は、対向車がいなくなったタイミングでないと曲がることができず渋滞が起こりやすくなります。そこで、一方通行にして右折ですぐに曲がることができ、車線もスムーズに流れるよう、交通担当の警察官が計画しました。幹線道路を一方通行にして市内交通が滞ってしまうといけないので、御堂筋を含む市内の幹線道路4本を南向きと北向きの一方通行にしてしまおうという案を考え、反対を説得し、1970年1月11日御堂筋の一方通行が実現しました。この年、御堂筋では、前年より事故件数が4割減少、渋滞回数は1/3に減少と大きな効果を示しました。

3年後の2025年に「大阪・関西万博」の開催を控え、御堂筋はふたたび変わろうとしています。両端の2車線が歩道や自転車用の道路になる予定です。公共交通機関の発達や、若い世代の車離れなどで、車の量が減少。そのため、"車中心"から"歩行者中心"の道路に変わろうとしているのです。

この話を紹介し、皆で考えました。

感想は「一方通行という大胆なアイデアだが無理と思わず検討してみるのは大切だ」「未来を予想して適応するのは大事だと思った」「歩道が広くなった御堂筋を歩いてみたい」「時代により交通は変わることに考えさせられた」などありました。

次回は、6月16日に開催します。多くの方の参加をお待ちしています。

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