5/28(日)第19回中学文部科学大臣杯将棋団体戦が灘中学で行われました。振り返ります。

本年度は過去最高数の４チームが参加しました。うち３チームは中３生で構成しています。Ａチームは初戦を３－０で完封しますが、２戦目を敗戦。決勝に進むには次の対局で勝利が絶対です。相手は甲陽学院、先に大将の将棋が敗れ、後がなくなりますが、その後副将、三将が勝ち逆転で決勝に進みました。また、２年生と１年生混合のＤチームも、灘中学を倒すなど力強く戦い、２勝１敗で決勝に進みました。

悔しかったのはＢチーム。１勝１敗で迎えた最終戦、相手は塩屋中学校です。大将が勝ち、三将が敗れて１－１、勝負の行方は副将にかかります。副将のＹくんは中盤、持ち駒なしで攻めに苦労する展開になりますが、粘り強く指し、完全な勝勢の局面を作りました。次の手で勝利が決まるというところから、それを察知した相手生徒は駒を捨てて連続の王手を見せてきます。相手の４五桂馬による王手。ここでＹくんはうっかりと桂馬を同歩で取るミス。遠くにいた角で玉を取られ、まさかの敗戦。とてもショックだったと思います。

Ｃチームは女子だけで組んだチームです。初戦、甲南中学相手に２－１で勝ちます。早めに対局が終わった副将、三将は相手の生徒に声をかけ、交流戦もしていました。Ｃチームはその後２連敗で決勝には行けませんでしたが、有段者も混ざる団体戦で、男子相手にしっかり戦っているＣチーム、自信を持って欲しいと思います。きっともっと強くなると信じています。

決勝トーナメントです。Ｄチームは灘中学と対戦します。強豪灘に奮戦しますが、敗れてしまいました。しかし、このＤチーム、顧問としてとても楽しみにしています。大将の中２Ｍくんは本格的な居飛車を指す生徒で、現時点で初段くらいはあります。副将は新中１の女子生徒、こちらも将棋教室に通い筋の良い将棋を指します。来年は中３が抜け、新しく部活を引っ張ってくれると信じています。

さて、ＡチームはＢが敗れた塩屋中学と対戦。リベンジを果たすべく挑みます。大将が敗れ三将が勝ち１－１で勝負の行方は副将戦。副将は穴熊に組みますが、中途半端な手を指してしまいました。相手の塩屋中学は去年優勝を逃し、絶対に今年こそ勝ちたいと勢いがありました。結局ここを敗れてしまいました。Ｂチームとの戦いを見て、少し気を緩めてしまったかもと部員たちは振り返りました。とても悔しそうでした。来年、高校の団体戦でリベンジをしてほしいと思います。

次回は6/4(日)に同じ灘中学で個人戦を迎えます。