11月16、17日に福井県福井市にて第44回近畿総合文化祭の将棋部門が行われました。本校からは男子２名、女子１名が兵庫県代表として出場しました。会場はJR福井駅前のにぎわい交流施設です。

まずは女子部門で参加のＴさん、緊張していたようですが、指し始めるとその実力を遺憾なく発揮します。初戦は奈良県代表の１年生生徒、三間飛車を採用し中盤から優位を築いて勝ちきりました。２戦目は滋賀県代表の３年生相手に対抗型の将棋、ここも勝ち２連勝で予選を通過します。

Ａ級で参加のＥくんは鳥取県、福井県代表の生徒にそれぞれ２連勝。初戦はかなり長い時間指していましたが、終盤に強いのがＥくん、地下鉄飛車が効き最後まで相手に駒を打つ隙を与えません。駒得を繰り返しながらしっかり寄せきる将棋は圧巻でした。予選１位通過です。

Ｂ級で県代表に参加したＯくん、初の大舞台で緊張したことと思います。１戦目の大阪府代表生徒との対局が印象的でした。序盤で凡ミスをしてしまい角交換から筋違い角で馬をつくられる苦しい展開、しかし集中力が増す中終盤では強い将棋の指しこなしで見事に逆転。両者の玉が薄い中で気の抜けない展開でしたが、しっかり勝ちました。２戦目も勝ち予選を抜けます。

全員が全勝通過で決勝トーナメントに進みました。１位通過のためシード権をもらいこの日は終了、夜ご飯にはカツ丼を食べて明日に備えました。

 

次の日、ここからは負けると終了の勝ち抜きトーナメントです。女子Ｔさんの相手は２位から勝ち上がってきた京都府代表の１年生。相振り飛車で中盤はどちらに転ぶかわからない展開でしたが、最後は２枚のと金攻めで寄せきり勝利。準決勝は同じく京都府代表の３年生と対局、有段者と伺っていましたがやはり強敵でした。穴熊に組んで戦いますが、的確な指し回しをされ敗れてしまいました。

Ｅくんも準々決勝から出場、相手は三重県の代表生徒でこの対局が激戦でした。相掛かり調の将棋で始まり両者時間を使うゆったりとした展開に。しかし終盤では詰めろをかけられ、絶体絶命のピンチ。勝つにはもう寄せきるしかありません。２枚の桂馬を使って王手を続け、最後は寄せきりました。素晴らしい将棋でした。準決勝の相手は過去に対戦のある徳島県の生徒。前回は勝っていましたが今回はここで敗れてしまいます。

Ｏくんは準々決勝では奈良県代表、準決勝も和歌山県代表を破り、決勝まで進みます。２戦とも居飛車戦で、自分の得意な戦型に持ち込めたのがよかったのかなと、本人は振り返りますが、指し回しを見ていると十分強い将棋を指していました。中１の頃から本格的に初めて、４年でここまでに強くなり、とても感動しました。決勝は福井県の１年生と戦いますが、中盤での攻めが少し遅く、相手はその隙を逃しませんでした。対局には敗れましたが準優勝です。

 

これにより女子３位、男子Ａ級３位、男子Ｂ級準優勝と全員が入賞しました。また兵庫県勢他校の活躍も目立ちました。皆様本当におめでとうございます。来年の近畿大会は鳥取県で開催されます。また出場できるよう、そして優勝を目指して頑張っていきましょう。