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進路の部屋

東京大学金曜特別講座ーウイルス感染のメカニズムと薬の開発法ー

2020/05/11

高大連携講座

【東京大学金曜講座 ―Life Design Building at Hibari―】

 5月8日に、東京大学教養学部主催の「高校生と大学生のための金曜特別講座」が開催され、本校の有志生徒も出席しました。

 今回の講義は、教養学部統合自然科学科教授の新井宗仁先生のご指導による「ウイルス感染のメカニズムと薬の開発法」でした。この講義では、ウイルスとは何か、インフルエンザウイルスの感染機構、新型コロナウイルスの感染機構など、ウイルス感染のメカニズムに始まり、免疫とワクチンについて、あるいは低分子医薬品とタンパク質医薬品の違いなど、薬の開発法についても教えて頂きました。また、先生ご自身が物理学を専攻なさっていたことから、薬学において物理学専攻で鍛えられて得意とする研究手法があることも伺うことができました。ウイルスはタンパク質を使って感染するので、創薬にはタンパク質の知識が必要であり、タンパク質を究めて産業や医療に役立つタンパク質を創りたいと、日々研究を続けていらっしゃいます。先生の講義を受け、新型コロナウイルスについて科学的知見を得ることができました。

 この講座は2002年から開催されており、今年で19年目となるそうです。高校生と大学生の進路選択の支援をするために行われています。東京大学の事務局の方々にはテスト配信で丁寧なサポートをして頂きながら、外出が制限されるなかでも、自宅からも講座に参加することができるようになっています。今日の講座では、講義が17時半から19時まで行われ、その講義に対する高校生の全ての質問に先生が丁寧に答えてくださり、終わったのは21時半でした。これほどの時間は通常とは異なるとのことでしたが、講義に加え、質問へのお答えを拝聴するなかでも非常に勉強になる講義でした。先生の熱い思いと深い知識に加え、長時間休憩なしにご指導下さるそのご体力にも感嘆しました。テスト配信を加えると、事務局の方も含め、5時間もの間、休憩なしでお世話になったことになります。東京大学の様々な方のご尽力があってこのような機会を頂けたことに感謝したいと思います。

 なお、本校では、Classiで講座参加希望者を募集し、参加を希望した高校2年生および3年生有志生徒が、この金曜講座をオンライン受講しています。

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