進路の部屋
選考方法を知ろう2ー大学入学共通テスト②
2020/05/09
共通テストの出題方式や科目などについて見ておきましょう。
【大学入学共通テストの出題方式】
大学入学共通テストでは、このテストは、センター試験における良問を引き継ぎながら、基礎的な知識を問う内容から、思考力・判断力・表現力を問う内容まで幅広く出題されることが想定されています。
具体的には、日常生活の中から課題を発見し解決方法を導き出したり、複数の資料やデータ等をもとに考察したりすることが求められます。また、理解した知識を応用できるかを問うため「教科書で扱われていない初見の資料等」を扱うことも想定されています。本校の休校中に行われたWeb朝礼においても、「毎日の感染者のデータをグラフして自分自身で動向を分析しよう」など、身近な題材に対して考える機会がありました。雲雀丘学園での日々の学びがこの試験の成果につながります。
共通テストの解答形式は、センター試験同様に「マーク式」のみですが、「解答が前問の解答と連動して正答の組み合わせが複数ある問題(連動型問題)」や「複数の解答を含んだ選択肢を用意する問題」など、新しい形式のものが出題される見込みです。
【大学入学共通テストの出題科目】
出題科目は6教科30科目とされています。
共通テストの出題科目は、国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語の6教科30科目で構成されます。この中から、最大8科目(理科①を選択した場合は9科目)を受験できます。受験生は、志望大学が指定する教科・科目を選択して受験することになります。 それぞれの試験時間帯で受験できる科目は、地理歴史・公民と理科は最大2科目(理科①を選択した場合は3科目)、そのほかの教科は1科目となっています。
「数学」では、数学①(数学Ⅰ、数学Ⅰ・数学A)の試験時間は70分と、数学②(数学Ⅱ、数学Ⅱ・数学Bなど)と比べて10分長くなります。数学①では数学的な問題解決課程を重視するとしており、そのための「考える時間」を考慮した時間設定となっています。
外国語の「英語」の受験者は、「リーディング(センター試験時の「筆記」から改称)」と別時間に実施される「リスニング」の受験が必須となっています。共通テストでは、「リーディング」と「リスニング」の配点がそれぞれ100点となり、センター試験時と比べて「リスニング」の配点比重が高くなることが大きな特徴です。ただし、各大学が成績を利用する際には、配点比率を自由に決めることができるため、センター試験時と同じ4:1の比率を維持する大学や、共通テストの配点通り1:1の比率とする大学など、対応は様々です。そこで、各自で大学の公式の受験要綱を確認しておく必要があります。