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やる気やモチベをあてにしない~受験体験記⑧

2022/10/26

大学入試

大学の推薦・総合型入試の多くは、11月1日から出願が始まります。高3生は出願準備と一般入試に向けた学科の学習の両立に追われていることでしょう。周りに流されず、自分がやるべきことに集中することが肝心です。

今日は昨年の今頃、同じように総合型入試の出願準備に追われながらも、共通テストや二次試験の学習も怠らず、ひたむきに努力した先輩の体験記を紹介します。

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進学先;大阪大学人間科学部 総合型選抜 一貫選抜コース(文系)

その他の合格校;同志社大学、立命館大学他


私は何かしらの推薦の試験を受ける可能性を考えて、高一の時から即興ディベートや教育ゼミ、探究論文、模擬国連など色々なものに積極的に取り組みました。評定平均のために定期テストや小テスト、日々の課題も真面目に取り組んでおきました。探究論文が推薦でとても役に立ったので、どんな授業も疎かにしないことをおすすめします。大阪大学に行きたいという強い意思はありながらも、模試の結果から何度も志望校や志望学部が変わりました。しかしその中で勉強を止めることはありませんでした。これは受験を振り返ったとき、勝因だったと思います。
推薦の出願を決めたのは高3になってからで、夏ごろに志望理由書などの書類作成を始めました。あくまでも一般で受かるという心構えでいたため、夏から秋にかけては共通テストと阪大の過去問10年分を2周をしました。12月に推薦の1次試験を通過したのですが、通ると思っていなかった私は小論文と面接を2週間弱の急ピッチで準備したため、試験が終わった後に、あまり手応えを感じませんでした。共通テスト直前の12月に推薦の準備や試験に時間を取られるのはかなり精神的にも物理的にも苦しかったので、受けたい人はこれを乗り越えれるか考えて受けて欲しいと思います。共通テストでは、数学と世界史で大コケしたため、推薦でも一般でも大阪大学は無理だと諦めて神戸大学に出願しました。結果、大阪大学に推薦で受かることができましたが、この推薦は先生方の協力なしでは絶対に通りません。書類作成はもちろん、面接練習、小論文の添削など、担任の先生をはじめとする様々な先生にお力添え頂きました。雲雀丘学園ほど推薦に協力してくれる学校はないと周りの高校の話を聞いて実感しました。推薦を考えている人は、生半可な気持ちで受けるのでは無く、一般試験の勉強と両立できる心の余裕、その学校に行きたいという気持ちをしっかりと持って、先生方に感謝しながら臨んでほしいと思います。

〜受験の心構え〜自分のやる気が出るまで、モチベを上げるまで、などと勉強するのを止めている間に他の受験生は勉強していてどんどん差が空いていきます。やる気やモチベをあてにしないで、この1年はひたすら勉強に集中してください。やる気スイッチが入るのを待っていたら、気づいたときには受験が終わってると思います。Twitterやインスタを見ていた無駄な時間は共通テスト後に泣いても帰ってこない時間です。
また、どれだけ苦しい中頑張っても、勉強しても、それでも受かるか分からないのが受験です。努力が報われるとは限らないけど、成功した人はみんな努力している、という言葉を私は胸に刻んで勉強してました。
最後に、自分の併願校は、誰かの第1志望校ということを頭の片隅においておいてほしいなと思います。頑張ってください。

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何をやるにも全力。目標を高く持ち、努力してきたHさん。苦手な教科を攻略しようと積極的に先生方を頼り、理解するまで決して逃げませんでした。高3になってからの模試成績の伸びは素晴らしかったです。共通テストや二次試験の勉強を続けながら総合型選抜の準備をするのは本当に大変で、夏からこの時期にかけては、時間がいくらあっても足りないくらいでしたね。よく頑張りました。大学でも持ち前の社交性と明るさを武器に、たくさんの経験を積んで夢を叶えてくださいね。

この体験記を読むと、受験は体力や精神力、集中力といった総合力が必要だということがよくわかります。部活動や様々な経験によって身についた力が苦しい時に自分を支えてくれるのです。


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