進路の部屋
雲雀丘だったから~受験体験記⑭~
2023/03/22
難関と言われる大学の中でも、国公立大学医学部医学科はレベルの高さ、定員の少なさから言っても最難関の一つと言っていいでしょう。現役での合格率は4割を切ると言われます。
65期生の中にもその最難関にチャレンジし、現役で合格した生徒がいます。その体験記は4月以降の65期生シリーズでご紹介することにしていますので、楽しみにしていてください。
今年度最後のブログは、昨春の卒業式から1年、厳しい受験生活を続け、見事国公立大学医学部医学科に合格した先輩の体験記です。本当におめでとう。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
進学先;和歌山県立医科大学 医学部 医学科【前期】一貫探究コース
僕が1年間の浪人生活を経て、志望する国公立の医学部医学科に合格することができた要因は3つあると思います。
まず、中学・高校生活で「やってみなはれ」精神が身についていたことです。中学・高校という人として成長できる時期にチャレンジ精神を重視する雲雀丘学園に通いつつ様々なことにチャレンジしてきたおかげで、志望する学科に出願し合格することができました。
次に、雲雀丘学園には豊富な知識を持った、優しい先生がたくさんいて、質問や相談のしやすい環境が整っていたことです。僕は、生じた疑問をできるだけ早く、わかるまで質問しないと気が済まない質でした。雲雀丘学園のように教師と生徒の距離が近く、質問や相談のしやすい環境こそが、僕の合格に繋がったのだと思います。例えば、僕は中学受験の勉強を小学校6年生から始めました。中学に合格し、中学1年生の時は成績が悪く、雲雀丘学園より偏差値の高い中学に通うために小学3年生から勉強をしていた人もいたため、劣等感を抱いていました。その時、担任だったI先生に相談すると、「同じ場所で同じように授業を受けているのだから、君も成績を伸ばせるよ。」と言って下さいました。そのおかげで僕はそれまで感じていた劣等感を解消することができました。そして、浪人生活の中でより偏差値の高い高校を卒業した人に囲まれて同じ授業を受ける時にも、自信を持って授業を受けることができました。
最後に、雲雀丘学園の先生は生徒一人一人をよく見ていることです。一人一人の性格や長所・短所をよく知っているからこそ、より正確でその人に最も合った指導をしてくれます。例えば、受験校選びの時には、通っていた予備校のチューターからのアドバイスより、化学でお世話になったT先生のアドバイスの方が合格に繋がったと思っています。それはT先生は僕の特性をよくわかってくださっていたからです。T先生のアドバイスを素直に聞くことができ、合格することができました。
お世話になった先生方、本当にありがとうございました。
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
合格を掴んだ理由の3つ。そのいずれにも「雲雀丘だったから」と書いてくれました。これほど嬉しいことはありません。本人の努力あってこその合格ですが、その学力はもとより努力を最大限に引き出すことこそが私たちの仕事なのだと、改めて襟を正す思いです。
合格を知らせる電話が来た時、近くにいた先生たち皆で大喜びしました。「医師になりたい」という思いの強さ、その努力家で素直な人柄を知っているから、うれしさもひとしおでした。高校時代、模試の問題を手によく質問に来ていた姿が思い出されます。その時の彼の実力では歯が立たないような難しい問題であっても、いえ、だからこそ必ず質問に来ていました。部活も頑張っていて時間がなかったはずなのにね。
友人たちより長くなった受験生活は苦しい時もあったことと思います。よく頑張りましたね。これからも今までのように謙虚に努力を重ね、医師として活躍される日を楽しみにしています。