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進路の部屋

つかみとる~受験体験記③~

2024/05/08

大学入試

体育大会を控え、クラスや団の団結した雰囲気が学校を包んでいます。連休明けの憂鬱を吹き飛ばすみなさんの活気に元気をもらえます。

本日、でんしんろに私立大学と防衛大学校の受験体験記、計11編をアップしました。関西地区にとどまらず、東京の私立大学を志した先輩たち。一般入試、総合型、推薦、探究評価型など受験形態も様々で、読み応えがあると思います。ぜひ読んでみてくださいね。

今日はその中から、青山学院大学に進学した先輩の体験記(抜粋)を紹介します。

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進学先;青山学院大学 法学部 ヒューマンライツ学科 (一般)

一貫探究コース

 私は一般入試で青山学院大学法学部ヒューマンライツ学科に合格しました。私は中3の時の産経新聞の出前授業で、選択的夫婦別姓などの人権にかかわる社会問題に興味を持ちました。雲雀での学びが大学での学部選びにつながることは大いにあると思うので、中学で大学受験について考えるのは早いと思ってしまうかもしれませんが、早いうちから興味のある分野を探しておくことが大切だと思います。

 高2の時は部活帰りに、たとえ1時間しかなかったとしても毎日自習室に通うことで毎日勉強する習慣をつけていました。なので3月に部活を引退してすぐに受験勉強に切り替えることができました。最初は英文法と英単語を徹底的に復習し、長文対策の前に基礎を仕上げることを意識していました。夏休みはスクランブルを丸暗記する覚悟で英文法、語法、語彙、イディオムの範囲を5週以上はしたと思います。また長文は問題を解いたままにするのではなく、英文を見ながら自分で日本語訳ができるくらいまで復習することが大切だと思います。 

 国語は特に苦手な科目で、高1の時点で偏差値はいつも50を切るぐらいでした。特に共通テスト国語は10月最後の模試まで50パーセントくらいしか取れなくて、最後まで苦労した科目でした。古文漢文は夏くらいから単語を30語ずつくらいで何周もして、漢文もセンター試験、共通テストで頻出な句法を何度も繰り返しました。共通テストは時間配分がとても重要で、特に古文漢文は問題文を何周も読み直している場合ではないので、直前期に約10年分の過去問を2周する中で慣らしていきました。勉強において繰り返すことはとても重要だと思います。結果、本番は85パーセントをとることができました。

 政治経済に関しては興味があったということもあり偏差値は安定していましたが、入試レベルになると教科書には載っていないような単語や時事問題が出題されます。直前期は受ける予定の大学だけでなく、受けないが同じレベルの大学の過去問を解いて、知らなかった知識・年号や、わかりにくい箇所を自分なりにまとめた図を描いたノートを作りながら勉強しました。それを試験前に見ることで、自分が抜けやすいところを最終確認できるうえに今までの努力に自信を持つことができたと思います。

 雲雀からマーチを受験する人が結構少ないと思うので、アドバイスができたらなと思います。まず試験科目についてです。青山学院大学の個別日程では共通テストが必須というように、関東の私立大学では共通テストの点数が合否に影響するところもあります。(立教大学の英語もそうだったと思います。)しかも学部によって試験の傾向も共通テストの傾斜配点も全く違います。私は試験科目をしっかり見ていなくて、上述のように共通テストの国語で出遅れてしまったので、春に志望校が決まった時点で試験科目は見ておくべきだと思います。長期スパンで計画性を持って、いつ・どの科目に重点を置くかについて早い時期に考えるといいと思います。

 受験勉強は思ったように成績が上がらなかったり、入試本番も過去問を解いた時のように点数が取れなかったりと本当に最後の最後までしんどいと思います。受験が終わって、担任の先生に「よかったね」と言ってもらえて本当にうれしかったです。遊ぶのを我慢して、1年間自分が学びたいことのために努力してきたことは、自分を強く成長させてくれると信じています。後輩の皆さんも頑張ってください!!

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目標に向かって計画を立て学習を積み上げていく過程が、具体的に書かれていてわかりやすいですね。そして、その学習を一つ一つ大切にし、手ごたえを感じながら取り組んでいた様子が見えてくるようです。

在校生のみなさんも、夢を「つかみとる」ために、まずは目の前の課題を「つかみとる」という気持ちで進んで行ってほしいです。


すべての受験体験記は「でんしんろ」で読むことができます。

みなさんの背中を押してくれる言葉が、きっと見つかるはずです。

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