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【中学2年生 進路学習】「自分史」×「身近な人に仕事を聴いてみよう」フロンティアウィーク

2026/07/09

「自分」を知り、「身近な大人」を知る。

「将来の夢は?」と聞かれて、すぐに答えられる中学生は、実はそう多くありません。

将来を考える第一歩は、遠い未来を想像することではなく、「自分がどんな人間なのか」を知ること、そして「身近な大人がどう生きてきたか」に耳を傾けることから始まります。

中学2年生の進路学習では、この夏、2つの取り組みが行われます。

・「自分史」を作ろう(7月・HR2コマ)

・「身近な人に仕事について聴いてみよう」(夏休みの家庭学習+2学期のクラス内発表)

今回はこの2つの取り組みと、その背景にある本校の一貫した進路教育(ライフデザイン教育)の設計についてご紹介します。

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すべての土台にある「ライフデザイン教育」

本校では、中学1年から高校2年まで、学年ごとにテーマを変えながら、生徒が自分の将来と向き合う機会を段階的に用意しています。

中1 「My勉強法」

中2 「身近な人に仕事のこと聴いてみよう」「大学体感プログラム」

中3 「職業人インタビュー」

高1 「One Day College」「職業人レクチャー」

高2 「One Day College」「志望理由書作成」

中1で自分の学び方と向き合い、中2で「一番身近な大人」の生き方に触れ、中3では一歩踏み出して社会の職業人に直接インタビューする。

そして高校では大学での学びを体感し、自分の言葉で志望理由を語れるようになっていく―。

「自分を知ること」から「社会を知ること」へと、少しずつ視野を広げていく、6年間を見通した設計になっています。

中2の今回の取り組みは、まさにその橋渡しとなる大切な一歩です。


第一部:「自分史」を作ろう

まず取り組むのは、「身近な人」に話を聴きに行く前に、自分自身を振り返るワークです。

「自分ってどんな人間なんだろう?」自分のことを理解するのって意外と難しい。

こんな問いかけから始まるこのワークシートでは、生徒たちは自分の人生を時系列で丁寧にたどっていきます。

誕生:生年月日、生まれたころのエピソード(家族に聞いてみよう)

幼児期:通っていた園の名前、興味を持っていたこと、遊びの思い出

小学校低学年(1〜3年):当時の将来の夢、熱中していたこと

小学校高学年(4〜6年):委員・係、クラブ活動、運動会や学芸会の思い出

現在:委員・係、部活動、今の将来の夢

好きなもの・嫌いなもの:好きな教科とその理由、趣味

自分の好きなところ・直したいところ

面白いのは、「誕生」や「幼児期」のエピソードについて、家族に話を聞いてみようという促しが随所にあることです。

生徒自身の記憶だけでなく、家族との対話を通じて自分史を完成させていく――このプロセス自体が、次に控える「身近な人への職業インタビュー」への自然な橋渡しになっています。

普段なかなか言葉にしない「小さい頃、何に夢中だったか」「どんなことを褒められたか」を掘り起こすことで、生徒たちは自分でも気づいていなかった一面や、これまで積み重ねてきた興味関心の変遷に気づいていきます。


第二部:「身近な人に仕事について聴いてみよう」

自分史で自分と向き合った生徒たちが、次に向き合うのは一番身近な大人の「働く姿」です。

夏休みの間に、父母、兄姉、祖父母、叔父、叔母――身近な人に、その仕事の喜びや、ご苦労されていることを聴き取ります。

特別な誰かではなく、いつも近くにいる家族だからこそ聴ける、リアルな言葉があります。

取り組みの流れ

7月:オンラインでの取り組み説明、HR内での自分史作成

7月中旬:保護者様宛の協力依頼のお手紙を配信、聴き取り内容の記録用紙を配布

9月始業式:記録用紙の回収

9〜10月:クラス内での発表会(5人程度の班で全員が発表)、ポートフォリオへの記録

夏休みという、家族と過ごす時間が普段より長くなるこの時期だからこそできる、貴重な学びの機会です。「お父さん・お母さんが、まさか若い頃こんな仕事をしていたなんて」「おじいちゃんの仕事にこんな苦労があったなんて」――家族との何気ない会話が、実は生徒にとって最初のキャリア教育になります。

2学期に入ると、聴き取った内容をクラス内の班で発表し合います。友達の家族の話を聞くことで、「働く」ということの多様さにも触れることができるのも、この取り組みの魅力です。


なぜ「身近な人」なのか

中3になれば「職業人インタビュー」として、初対面の社会人にアポイントを取り、実際に訪問してインタビューを行う、よりチャレンジングな取り組みが待っています(詳しくは以前のブログ記事でご紹介した通りです)。

その前段階である中2で、まずは気心の知れた身近な人に「仕事」というテーマで真剣に向き合って話を聴くという経験を積んでおくことには、大きな意味があります。

・「聴く」というスキルを、安心できる関係の中でまず練習できる

・「働くこと」について、抽象的な職業カタログではなく、生きた実体験として学べる

・自分のルーツ(家族の生き方)と、自分の将来をゆるやかに結びつけて考えられる

大学卒業後の、その先を考えるきっかけづくり。 この取り組みが目指すのは、まさにここにあります。「良い大学に入ること」がゴールなのではなく、その先にある「どう働き、どう生きていくか」を、中学生のうちから少しずつ具体的にイメージできるようにすること。それが本校のライフデザイン教育の一貫した願いです。


保護者の皆様へ

本取り組みにあたり、7月中旬に協力依頼のお手紙をお送りいたします。お子様から仕事についてインタビューを受けられた際には、ぜひ率直に、ご自身の経験や思いをお話しいただけますと幸いです。

「大変だったこと」も含めてありのままにお話しいただくことが、お子様にとって何よりリアルな学びになります。かしこまった「立派な話」でなくとも構いません。日々の仕事の中にある小さなやりがいや、ちょっとした苦労話――それこそが、教科書には載っていない、生きた進路教育の教材になります。

自分史づくりでも、思い出せない幼少期のエピソードについて、ぜひご家庭で話題にしていただければと思います。「あの時こんなことがあったよね」という何気ない会話が、お子様の自己理解を深める大切なきっかけになります。

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