学校ブログ

進路の部屋

【One Day College 】2026年フロンティアウィークでの実施

2026/07/14

1 Day College

「大学の授業って、実際どんな感じなんだろう?」

高校生であれば誰もが一度は抱く疑問に、本校では毎年6月、ある恒例行事で応えています。それが『One Day College』。全国各地の大学から先生方を本校にお招きし、高校生が本物の「大学の授業」を体験するという、1日限りの特別なプログラムです。

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20名の大学教授が、本校にやってきた

今年度は、20名もの先生方にご来校いただき、対面での授業を行っていただきました。

医学・薬学から心理学、法学、工学、農学、教育学まで――ジャンルは実に多岐にわたります。

生徒たちはこの20講座の中から、自分の興味に応じて50分講座を2つ、あるいは100分講座を1つ選択します。

そして何より特徴的なのが、高1から高3まで、学年もクラスも関係なく机を並べるという点です。

先輩・後輩が入り混じった教室で、普段の授業とは一味違う緊張感と刺激の中、生徒たちは大学の学びの世界に足を踏み入れました。


今年度開講した20講座

No. 講座テーマ ご担当の先生 大学
1 世界に拡散するチベット難民の生活再建 榎木 美樹 先生 甲南大学
2 診療放射線技師について考えよう! 小縣 裕二 先生 森ノ宮医療大学
3 ブラジル日系移民の動向 ~20世紀前半を中心に~ 小澤 卓也 先生 神戸大学
4 「肝胆膵外科医の真髄」 北畑 裕司 先生 兵庫医科大学
5 犯罪統計が作る「神話」~数字が語る「もうひとつの事実」~ 工藤 宏司 先生 大阪公立大学
6 心理学は日常生活とどうつながっているの? 小林 知博 先生 神戸女学院大学
7 3DCGの数学と情報学 須志田 隆道 先生 福知山公立大学
8 経営学を学ぶ:なぜ組織で不正が起こるのか? 高田 知実 先生 神戸大学
9 タンパク質や薬の結晶を作る 高野 和文 先生 京都府立大学
10 国際政治学―日本の安全保障について考える 高橋 慶吉 先生 大阪大学
11 医療系ビッグデータを用いた医薬品評価 田中 佐智子 先生 神戸薬科大学
12 “話せる”“聴こえる”“飲み込める”を支える仕事 ―言語聴覚士って何するの? 外山 慶一 先生 大和大学
13 縄文時代から弥生時代への変化 中村 豊 先生 立命館大学
14 心理学のウソ・ホント 野口 泰基 先生 神戸大学
15 考えるほどおもしろいロボットのシクミ 廣井 富 先生 大阪工業大学
16 教育学の最前線:世界市民として生きるには何をどう学べばよいか? 広瀬 悠三 先生 京都大学
17 大学とは?工学とは?建築とは? 地震に備える建築構造の役割 藤永 隆 先生 神戸大学
18 環境にやさしい作物、ソバを科学する 船附 秀行 先生 京都先端科学大学
19 機能性有機分子のテーラーメイドデザイン ~金属イオンを厳密に識別する蛍光センサー化合物の開発~ 三方 裕司 先生 奈良女子大学
20 その留学、本当に準備できてる?―出発前に必要なワクチンの話 山本 陵平 先生 大阪大学

こうして並べてみるだけでも、その振れ幅の大きさに驚かされます。

「難民支援」や「日系移民」といった国際社会学のテーマがあるかと思えば、「外科医の真髄」「言語聴覚士」など医療現場のリアルな仕事に迫る講座、「ロボットのシクミ」「建築構造」といった理系のものづくりの世界、そして「留学前のワクチン」のような、これから留学を目指す生徒に直結する実用的な講座まで。

1つの校舎の中に、まるで小さな総合大学がまるごと出現したかのような1日でした。


「難しそう」が「おもしろい」に変わる瞬間

普段の授業では出会えない専門的な内容に、最初は緊張気味だった生徒たちも、先生方の巧みな話術と、大学ならではの「答えが1つではない問い」に触れるうちに、次第に前のめりになっていく――そんな空気の変化が、教室のあちこちで見られました。

例えば「犯罪統計が作る“神話”」という講座では、私たちが当たり前だと思っている「数字」の裏にある別の見方を学ぶことになりますし、「なぜ組織で不正が起こるのか?」という経営学の問いは、ニュースで見る企業不祥事を、生徒自身の言葉で捉え直すきっかけになったはずです。「心理学のウソ・ホント」のように、身近だと思っていたテーマに大学レベルの視点が加わることで、いつもの景色が違って見えてくる。これこそが、大学の学びの醍醐味です。


学年の壁を越えて机を並べる意味

この行事のもう1つの魅力は、学年やクラスを超えて同じ興味を持つ生徒同士が一堂に会するという点にあります。高3の先輩が高1の後輩と並んで同じ講座に耳を傾け、進路への考えを共有する。あるいは、まだ将来を明確に描けていない高1生が、進路選択を目前に控えた高3生の真剣な質問の様子から、何かを感じ取る。学年という縦の関係を超えた、この日ならではの学び合いの空気も、One Day Collegeの大切な財産です。


この経験が、次の一歩につながる

高校生にとって、大学は「入るための目標」になりがちです。

しかし今回のように、実際に大学の先生から直接学ぶ経験は、「その先で何を学びたいのか」「どんな学問がこの世界にあるのか」を具体的にイメージするための、何よりのきっかけになります。

自分の興味関心が、実はどこかの学問分野とつながっていたと気づく生徒。

逆に、思いがけない講座との出会いから、新しい進路の可能性に目を開かれる生徒。One Day Collegeは、そんな小さな、しかし確かな進路探究のきっかけを、生徒一人ひとりに届ける1日となりました。

ご多用の中、本校まで足を運び、熱意あふれる授業を届けてくださった20名の先生方に、心より感謝申し上げます。

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