学校ブログ

卒業生~母校は母港になる

No.6(55期)今の私の基礎

2021/05/29

私は中学高校の6年間、雲雀丘学園でお世話になりました。

卒業後は大阪市立大学法学部に進学し、在学中に財務専門官試験に合格、財務省に入省し近畿財務局で2年、現在は金融庁で働いております。

金融庁では、金融機関の監督業務や地域の企業支援業務に携わっております。金融機関の監督といえば、某ドラマのように検査官が職員に厳しく指示するイメージをお持ちでしょうか?今はそのような関係ではなく、金融庁と金融機関は共に問題を解決していく仲間という意識で対話を続けております。この国の金融システムを守るというミッションに向けて、一丸となって取り組んでいるところです。また新型コロナウイルスへの対応として、法律の改正に携わった時には、国会議事堂や議員会館を走り回っていました。連日明朝帰りや泊まりの時期もありましたが、このような国難の時期に微力ながらも尽力できると思えば、辛くはありません。目まぐるしく移り変わる国政を身近に感じながら働いており、とても刺激のある毎日を送っております。

現在はこのように仕事をしておりますが、雲雀丘学園在学中、勉強は全く好きではありませんでした。高校で選抜特進コースに進んだものの、最初の模試の成績はクラスで最下位から2番目、科目によって最下位だったのをよく覚えています。それでもせっかくの学生生活、やりたいと思ったことは全部やりたいと考え、中学高校を通して6年間は箏曲部に所属し、高校からソフトテニス部との兼部をしていました。

高校3年生で志望校を決める時に、将来は人のために仕事をしたいと国家公務員を志し、法学部への進学を決めました。授業にもついていけていないとの自覚があったので、塾には通わず、科目ごとに先生に個別添削をしてもらい、基礎から勉強をし直しました。

当然ですが、先生方はその科目を教えることのプロです。そのプロの方達を使わないのは勿体ないので、在校生のみなさんは存分に『使い倒して』ください。

どんなに模試の合格判定が厳しいままでも「大丈夫、一緒に頑張ろう。」と信じてくれた先生方、学校の図書館や自習スペースで共に勉強してくれた同級生に出会えたおかげで、最後まで迷うことなく、志望校に合格できたと思っています。雲雀丘学園で勉強した日々は、後の国家公務員試験はもちろん、社会人になった今でも自分の勉強の基礎になっています。

また、体育祭や学園祭などの学校行事、部活も目一杯楽しんだ経験から、大学でも法律相談所の教育部長、スカッシュサークルの副キャプテンなど充実した大学生活を過ごすことができました。学生時代に出会った友人も、各分野で活躍している話を聞き、自分も頑張ろうと思わせてくれる貴重な財産です。

私もまだまだ勉強が必要な身ですが、このような寄稿の機会をいただけたことに感謝いたします。

雲雀丘学園の在校生、卒業生の交流の輪が広がっていくことを、一卒業生として楽しみにしております。

お読みいただきありがとうございました。

金融庁 多田百合香(2013年卒業、55期生)

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