卒業生~母校は母港になる
No.13(54期)博士課程に悪戦苦闘中
2021/06/28
私は小・中・高と12年間、雲雀丘学園で学びました。
私の両親も卒業生(幼稚園・小学校)であり、2人の弟達もお世話になってと、生粋の“ひばりっこ”といえるかもしれません。小学校では毎日楽しくのびのびと、中高は剣道部で練習漬けの日々でした。
剣道に関しては、実力のなかった私でしたが顧問の先生には6年間熱心に指導して頂きました。九州遠征を始めたくさんの対外試合で、全国レベルの強豪校と戦えたのも得難い経験になりました。そして剣道だけでなく精神面も鍛えて頂き、高校では同期中心で組んだ団体戦でいくつかの大会で表彰台にあがることができました。
勉強に関しては、授業中に居眠りをしたり宿題をしなかったり勉強嫌いな私でしたが、先生方は見捨てずに教えてくださいました。高3の時の担任の先生には、自分自身で無謀な大学を志望しておきながら、面談の時に本当に泣きながら泣き言を言ったこともありました。それでも本当に温かく背中を押して頂きました。先生方のおかげで何にでも諦めずに挑戦する姿勢が身についたと思います。
卒業後は東北大学に入学、現在は同大学院工学研究科の須川・黒田研究室に博士後期課程として在籍しています。馴染みがないかもしれませんが、博士やドクターと呼ばれる学位になります(卒業できればです...)。研究室では、カメラの撮像素子であるイメージセンサを中心に半導体デバイスの研究を行っています。
博士の卒業要件は私にとってハードルが高く、生活面でも周りが就職している中で私一人が学生で奨学金頼みと、博士進学は難しい挑戦でした。進学が成功だったかは今後の自分の努力次第ではありますが、挑戦することができたのは雲雀丘で身についた積極性のおかげだと思います。
昨年はコロナ渦の影響で自宅待機となった期間などもあり、なかなか厳しい研究生活ですが、剣道部で切磋琢磨した仲間・小学校からの親友の活躍や幸せな報告を励みに頑張っております。
在校生の皆様、雲雀丘の先生方はどんな時でも優しく受け止めてくれます。安心していろんなことに挑戦して欲しいと思います。
今回このような寄稿の機会を頂き大変ありがたく思います。
母港を通して雲雀丘学園に関わる皆様のつながりが、ますます広がっていくことを切に願っております。
東北大学 大学院工学研究科 博士後期課程 間脇 武蔵(2012年卒業・54期生)
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