学校ブログ

卒業生~母校は母港になる

No.14(45期)気付けば皆勤賞

2021/07/26

 私は中学高校6年間 雲雀丘学園で過ごしました。勉強はあまり得意ではありませんでしたが、先生や友達に恵まれて学校が楽しく、6年間休むことなく通い、皆勤賞を頂きました。

 高校3年の時、私は学生生活を楽しみたいと、短大ではなく大学を受験しようと思っていました。しかし、私のことをよく知る先生方は「あなたは4年間大学で勉強するよりも、興味のあることを集中して学んで、早く社会に貢献できる方がいいと思う」と短大への進学をすすめてくださいました。でも私は聞く耳を持たず、難しい大学を受験し、不合格になることが続きました。そんな私に先生は、私に合いそうな短大を見つけて勧めてくださり、無事合格。そこへ進学することになりました。

 その短大はとても自由な学校で、雲雀丘学園に通っていた私には驚くことばかりでした。雲雀丘学園で学んだ頃のように授業を受け、勉強すると、その学科を主席で卒業することができました。さらに就職も一番に決まり、2年生の後半には残りの学生生活を満喫することが出来ました。

 短大卒業後は幼稚園に就職しました。幼稚園で働くと保育園にも興味が湧きましたが、短大では幼稚園教諭免許しか取得出来ませんでした。でも保育士免許も取りたくなった私は、仕事を辞め、自分で保育士の勉強を始めることにしました。すると、念願叶って半年で保育士免許を取得。雲雀丘時代あれだけ勉強が苦手だった私でしたが、興味のある勉強は全く苦ではなく、むしろ楽しく毎日10時間ぐらい勉強をしました。後にも先にも、この半年が1番勉強し、充実していた時だと思います。

 先生方はそれを分かっていて下さったからこそ私に短大を薦めていたのだと、この時気付きました。当時は分からなかったですが、今ではこの道を勧めて下さった先生方にとても感謝しています。

 そして今は3児の母です。小学生の息子は水泳を習い、この夏、全国ジュニアオリンピック大会に出場します。私も子供達に負けないよう、幼稚園で非常勤講師として楽しく働いています。

 今振り返ると、雲雀丘学園の先生方は両親とはまた違った視点から私のことを冷静に見て、知ってくれていました。親になるとついつい欲が出てしまい、子供のことが見えなくなることがあるんだなぁと、親になった今、わかることもあります。

 今でも困った時や悩んだ時に相談するのは雲雀丘学園の友達や先生方です。

 中学高校は、一生に一度の青春時代。雲雀丘学園は、素敵な仲間や先生に出逢えるお勧めの学校です。


 寺坂(旧姓尾柳)知保(2003年卒業・45期生)

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