卒業生~母校は母港になる
No.17(36期)おおらかな生活
2021/08/24
「中学・高校はどんな学生時代でしたか?」、、、最近、出演させていただいたラジオ番組での質問です。
振り返ると、様々な記憶がよみがえります。鮮明に思い出す画が、当時の教頭先生の優しく、おおらかな笑顔です。雲雀丘学園にはとても綺麗な花々があり、帽子をかぶった教頭先生が手入れをされていました。話かけると手を止めて、振り返ってお話しをしてくださいました。何の言葉を交わしたのかは残念ながら覚えていません。ただ、その笑顔とたたずまいが当時の雲雀丘学園を象徴していたように思います。私たちの時代の雲雀丘学園のイメージは、おおらかで、のびのび、自由きまま、好き勝手。友人達もそんな人が多かったように思いますし、現在もそんな人のまま大人になっている印象です。私自身は、あまり熱心に勉強した記憶はありません。とにかく、部活動と友人と遊ぶことに一生懸命でした。そして、そんな私を先生方はおおらかに見守ってくれていたと思います。
そんな雲雀丘学園を卒業した私はスポーツ推薦で体育系の大学に進学し、部活にあけくれていました。しかし、その厳しさに耐えられず、部活を辞めたいと大学に伝えました。スポーツ推薦で入学した学生が辞めるとなると大学は大騒動。その時、先生(現教頭:野村先生)に相談しに雲雀を訪れました。結論、「全然、かまへん。」と簡単に解決してくれました。出た、おおらか。。。もし、あの時、先生に「それは困る!」とか「せっかく入ったんだから続けなさい」ということを言われていたらどうなっていたのかなぁと思います。
おおらかさは、有難いことに私たちにも伝染していると思います。東京在住の雲雀丘学園の友人や後輩たちと、何かにつけて連絡をとりあい、コロナの時はzoomで2時間ほどしゃべりまくり。久しぶりに会っても当時のまま。おおらかな気楽な大好きな仲間たちです。
誰も想像しなかった、ここ2年間の世の中の状況。オリンピック・パラリンピックの開催をめぐる論争や選手への誹謗中傷・・・そんな殺伐とした中でも雲雀丘学園に与えてもらったおおらかさをもってすると、良い方向へと転換していけるなぁと実感しています。
冒頭の質問には、「ただ、一生懸命おおらかに過ごしていました」と答えました。
スポーツ栄養士 柴田 麗(1994年卒業・36期生)
<経歴>筑波大学大学院修士課程修了、明治製菓株式会社(現、(株)明治)入社、2019年3月退職後、フリーランスとして活動中
写真は、柴田さんが出演したNHKEテレのテキストです。
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