卒業生~母校は母港になる
No.18(58期)自分で選んだ道
2021/09/15
私は中学一年生から一貫コースに入り、高校卒業までの6年間雲雀丘学園でお世話になりました。その後、京都大学医学部人間健康科学科に進学し、現在は大阪の急性期病院で看護師として働いています。病棟で小児がんや先天性疾患をもつ子どもやご家族と関わり、大変なことも多いですが、充実した日々をおくっています。
私は高校生の頃から医療に興味がありました。医者を目指していたこともあります。しかし、自分のやりたいことについて考えたときに、人体の仕組みや病気に興味がある、自分が治療して治したいという思いよりも、病気を抱えながら生活していく人を支えたい、寄り添う「看護」に興味があることに気付きました。看護では、患者さんに接するうえで、病気をもった「患者」としてみるのではなく、一人の人間として関わります。大学の授業で、看護師はその人の「伴走者」になれるという話を聞いて、看護の道を選んで良かったと思いました。また、看護といってもその働き方はとても幅広いです。病院やクリニックだけではなく、企業、保健所、保育園や学校、地域や行政、世界で働くこともできます。私もまだまだ道の途中です、そして新たな道を開拓したいと考えています。
高校生では、文理選択や大学・学部選びなど将来を考えることが増えると思います。私は高校で、今まで将来の「夢」だったものが急に現実味を帯びてくるような気がしてなかなか決められなかったことを覚えています。自分のやりたいことが分からないという人もいると思います。私はそれでも全然いいと思います。でも選択はしないといけないですよね、そういう時は「自分が」楽しいと思える方を選んでください。大学では、勉学に勤しむもよし、部活、アルバイト、サークルに勤しむもよし、留学するもよし、全てが自由です。様々な人と出会い、様々な価値観に触れ、様々な経験をする中で、自分がしたいこと、自分が楽しいと思えることを見つけていけることがいいのではないかと思います。そして、自分がやりたいことをやる、その自分で選ぶ自由に責任をもってください。
雲雀丘学園には、話を聞いてくれて相談にのってくれる、「自分のやりたいこと」を一緒に探してくれる先生が沢山います。今でも雲雀丘学園の先生や、中学高校の友人と会って話をする機会がたびたびあり、お会いした人の頑張っている姿を見て自分も頑張ろうという気持ちになっています。雲雀丘学園はとてもあたたかい学校です。
私は社会人になったばかりでまだまだ道の途中ですが、卒業生、在校生の皆様のことを応援しております。拙い文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
A. M(2016年卒業、58期生)
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