学校ブログ

卒業生~母校は母港になる

No.75(52期)人と人とのつながり

2023/07/26

はじめまして。小学校(54期)から高校卒業(52期)までの12年間、雲雀丘学園で過ごしました佃侑祐です。

私は、高校卒業後、検察官を目指して司法試験を受ける道を進み、運よく合格することができましたが、検察官を目指す中で法務行政に興味を抱き、最終的には法曹の道ではなく法務省に進むことになりました。
法務省に就職し、いままで働いてきて一番大切だと感じたことは人と人とのつながりです。司法試験に合格するまでは、ひたすらに勉強し自分が成長できれば何とかなり、それで十分であることがほとんどでした。しかし、社会に出ればそうはいきません。社会の中で一つの仕事を成し遂げようとすれば、自分ひとりの知識や経験、時間だけでは全く足りないということがよく分かりました。そのように感じる中で何とかやっていけたのは、上司や先輩職員、同僚、そして電話やメールの向こう側の顔も知らない人がいろいろな場面で協力し、励ましてくれたからです。中には、働いている中で互いに雲雀丘学園の卒業生と分かり驚くこともありました。
 私は高校までの在学時代、積極的に交友関係を広げようとするタイプではありませんでしたし人づきあいが得意でもありませんでした。それでも、社会に出てからいろいろな場面で周りから助けてもらえるのは、雲雀丘学園でしっかりと先生方に人として成長させてもらえたからだと、30歳を超えてやっと分かってきました。
 ここまで、仕事の話ばかりしてきましたが、私生活でも同じです。人と人とのつながりを通して、自分が今まで知らなかったことや、やったことのなかったことをいろいろ経験することができました。最近は釣りをいろいろと教えてもらっています。
 もちろん人とのつながりはいいことばかりではないかもしれません。それでも、私は人と人とのつながりは、何よりも大切なものだと感じています。

佃侑祐(2010年卒業/52期)

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