グローバル教育
A Window to the World 海外で活躍する卒業生
2019/11/07
雲雀丘学園の卒業生には、海外で活躍される方もおられ、時に海外からのお便りをいただくことがあります。それらを生徒と共有し、世界への興味を持ってもらうきっかけになればと考え、このたびグローバル教育部では"A Window to the World (世界への窓)"という掲示板を設置しました。卒業生の方からは、現地の様子を伝える文章だけでなく、生徒へ向けたメッセージや写真も送っていただいています。
設置場所は高校校舎2階職員室前です。
ぜひ、ご覧ください。
第1号は本校の協定校ヘルバルトでインターシップを体験中の卒業生からのメッセージです。
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私は59期卒業生の中山真優です。 今年8月から一年間ドイツでインターンとして日本語教育について学んでいます。
高校1年の時、協定校であるHerbartgymnasium Oldenburg (以下「HGO」という)の生徒が来校
し、私はホストファミリーとして彼らを受け入れました。彼らとの交流を通し、ドイツという国に対し非常に興味と親近感を持ちました。意思疎通をする際、彼らが一生懸命に日本語を話し日本文化を理解しようとしている姿に感心しました。彼らはどういった学習を経て言語習得をしているのか、文化を理解したのか、非常に興味を持ちました。是非私も自分の目で確かめ、ドイツで日本語や日本文化について教える事が出来ればと思いドイツ語の学習を始めました。6歳から4年間初等教育を受け、初等教育修了後は中等教育の学校に進学します。ドイツでは中等教育機関が3種あり、生徒は自分の能力や適性に合わせて進学先を選択します。実習校は、大学進学資格を得ることができる中等教育機関でドイツ語では「ギムナジウム」と言います。HGOの生徒たちは、文化や歴史的背景から出自文化が多様化しており、いかにドイツ社会が現時点で既にかなり多文化になっていることを実感します。
日本語の授業は、自由選択の外国語に位置し、必修である英語に加え、ラテン語やフランス語、スペイン語が開講されており、外国語の選択肢が豊富で、英語で全て行われる科目などもあり早い段階から実用に移されています。
ホストとして交流した生徒は、緊張や不安もあったと思いましたが、向上心があり進んで新しいことに挑戦していた印象でした。今の生徒も、探究心が強く、自分の意見や疑問を伝える力を持っており、日々彼らから沢山の刺激と学びを得ています。1年という短い期間ですが、彼らをしっかりと理解、尊重し、学び合える関係を構築したいと思います。
私が在住しているOldenburgという街は、Hamburgから南西に約150㎞のところに位置し、雨が降る日が多いですが、自然豊かで住みやすいところです。これからは日照時間が少なくなり、厳しい冬季を迎えますが、日本語を学んでいる学生と共に春の訪れを楽しみにしたいと思います。この1年間の滞在中に、この地方についての知識を深め、帰国後、皆さんに紹介を出来ればと思います。皆さんもドイツにいらっしゃった際は是非お立ち寄り下さい。
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