校長通信
チャレンジの夏 アカデミックサマー 第45号
2018/08/06
「海の災害を調べる」実験
風車工学 発表
農学部獣医学「血液を調べる」
工学部棟
昨年は、サントリー、徳島大学、森ノ宮医療大学、京都大学を見に行かせていただき、鳥取大学だけ行けませんでした。今年は、新しく工学部でも実施と言うことで、湖山(農学部・工学部・地域学部)、米子(医学部)の両キャンパスを見に行きました。
鳥取大学は、このアカデミックサマー(当時はサイエンスキャンプ)のスタートの時からご支援・ご協力をいただいている大学です。本校卒業生も、近畿圏の国立大学に次いで入学者の多い大学です。本校教員と田中名誉教授のつながりの中から鳥取大学の歴代学長、学部長、機構長、教授の先生方にご理解いただき、新しい高大連携の形として進めてきました。今年は、例年の農学部に加えて、初めて工学部で6講座を開設することができました。河田工学部長を始め先生方には大変感謝しております。また、米子キャンパスでは医学部で5講座を開設していただきました。
私は駆け足で両キャンパスを見に行かせていただきましたので、工学部での成果発表会には参加できませんでしたが、本校卒業生の鳥取大学生も参加し、しっかりとした発表がなされたと聞いております。
米子キャンパス医学部では、教科書の枠を超えた専門的内容の実験に取り組み、データを元に発表している姿が印象的でした。先生方や大学院生にかなりご指導いただいたのではないかと思いました。染色体工学研究センター長の久郷教授からは、もう一度実験を振り返る機会つくり、学びを深めてほしいとお言葉をいただきました。
鳥取大学を訪れて感じることは、先生方が本校生徒に向き合って、ご指導いただいている点です。先生方の人数や設備など国立大学ならではの部分も当然ありますが、それ以上に先生方の優しさ・思いやりを強く感じます。これが、お世話いただく院生にも浸透しています。本校卒業生の満足度の高い要因でもあります。今回、学部長、副学部長より工学部の概要と高い就職実績、大学院の説明をいただきました。鳥取大学に限らず、改めて幅広く受験エリアを検討しても良いと思いました。
この鳥取大学に限らず、サントリー研究所や他の大学での学びを経験した生徒は、事後の学びの姿勢が大きく変化している事例が多く報告されています。大学の先生方や関係の方々のご厚意に報いるためにも、しっかりと事後の学びにつなげていきたいと思います。