校長通信
3学期始業式 第95号
2019/01/08
平成30年度3学期始業式を1月8日に行いました。全校生徒が校庭に集合するのは今年度最後です。校歌斉唱の後、私から式辞を述べました。抜粋して紹介します。
新しい年 平成31年、2019年がスタートしました。今年もよろしくお願いします。前後左右まわりの人と「今年もよろしく。一緒に頑張ろう」と声をかけあいましょう。15秒間です。
それぞれが笑顔で相手のの顔を見て声かけができました。
今年は、新年にあたり「走」という漢字を書いてみました。この字は、「走る人」の様子の象形と「立ち止まる足」の象形が組み合わされた会意文字です。意味は、まさしく「はしる」。足を動かし人が動く。乗り物がすばやく移動する。ですが、水が走る。雲が走る。ペンが走る。ものやものごとがはやく進むときにも走るを使います。痛みが走る。や 私利私欲に走る。というのもあります。
この「走る」「そうにょう」を部首とする漢字を4つ書いてみました。(写真の字を見せました)1つめは「赴く おもむく」です。象形文字の甲骨占いの割れ目が瞬時に走るところから「急いで行く」「人の死を知らせる」と言う意味があります。熟語では赴任です。
2つめは「起きる」です。ヘビの象形ですが。ひざまずいた人がたちあがる意味です。そこから「おきる」「はじまる」です。
3つめは「超える」です。「刀の象形と口の象形」(神秘の刀を捧げながら、祈りを唱えて神まねきをするさまから、「まねく」の意味になりますが、「跳(チョウ)」に通じ(同じ読みを持つ「跳」と同じ意味を持つようになって)、「とびこえる」の意味)から、「飛び上がる」を意味するようになったようです。
最後に「趣き おもむき」趣味の趣です。「耳と手の象形」は「取る」という意味ですが、速いに通じているようです。派生して、「おもむき」趣旨や趣向「考え」「おもしろみ」自然と作り出されるいい雰囲気、あじわい、風情の意味も表すようになりました。
走ると言っても、人それぞれ場面によっていろいろな走り方があります。全力だったりゆっくりだったり。苦難に出会っても、立ち止まるのではなく、足を動かす、うろうろすることが大事です。実際に赴き、はじめる。やってみる。自分を超える。挑戦する。そしておもしろみ、楽しさを発見したり、作り出したいものです。
そして いよいよ 3学期がスタートしました。各学年の締めくくりと次の学年への準備の学期でもあります。最後までやりきってほしいと思います。特に3年生は進路実現に向けて思い残すことなく頑張ってください。応援しています。寒さに負けず頑張って走り出しましょう。