校長通信
中学道徳・親孝行 第68号
2019/10/03
10月2日全校集会の講話に続いて、中学生全員に道徳の講話「創立記念日、親孝行の日」を行いました。
中学3年生男子3人が前に出てきて、「創立の精神」を音読してくれ、自分の好きな部分を発表してくれました。初の試みでしたが、恥ずかしさの中にしっかりと自分を出してくれました。中学生全体の手本になったと思います。
開校当時のエピソードや写真やこれまでの卒業生を紹介しました。
小林一三翁(阪急電鉄創業者)訪問時、開口一番「私立学校はもうからないよ。やめときなさい」
「もうけるためではありません。人助け人造りのためにやるのです」と設立までの事情を説明すると、「しっかりやってください。阪急もできるだけ応援します」
「雲雀丘学園は他の私立学校の様に校主によって造られた学校ではない。父兄が創業者であり、先生が協力し、生徒が又一体となって造り上げた学校である」(初代校長板倉操平先生)
「もともとこの学校は、皆様のご発意によって生まれた特殊な学校でありますので、皆様のご意見にそう、孝行の出来る人間を育てる学校に致したいと考えて居ります。今頃親孝行などと申しますと、古い教育だとお感じの方もありましょうが、私は、親孝行のできる人間でなくては、世の中に尽くすことも出来ないと思います。従って、親孝行というものは人間最高の道だと強く信じて居ります。孝行ということは、その人が人間として立派でなくてはできないものです。即ち、徳が身についていなければ出来ないことであります。徳のある人は、世の中に出ても認められ、必ず立派な仕事をして行くことが出来るものです。
この学校は親孝行な人間を育てるという教育方針をもった学校でありますので、この学校の卒業生は親孝行ということを常に精神的なよりどころにして世の中をよくしていくために働いてくれるものと信じております。」(鳥井信治郎理事長~1954年中学校校舎落成にあたり挨拶抜粋)