校長通信
自分らしさ・メタ認知 第80号
2019/11/07
11月7日は久しぶりの高校集会でした。校外でのクラブを中心に15くらいの10団体個人に表彰状を伝達しました。運動部、文化部など様々な分野で様々な地域で活躍しているのがのがよく分かりました。
そのあとの講話では、「自分らしさ」について話しました。以下抜粋です。
「自分らしさ」とは何でしょうか?若いスポーツアスリートが、「今日は自分らしいプレーができました」というコメントをします。「自分の力や個性が発揮できた」というニュアンスだと思います。一方、年長者が高校生に「自分らしさ」と使っている時に気になることがあります。「周囲の雰囲気に飲み込まれずあなたらしさを発揮して」という意味だと思いますが、「気楽に」「素のままでいい」もっといえば、「いくら頑張っても自分の身の丈のことしかできないんだから・・・」というネガティブなニュアンスさえあるように感じることがあります。
生徒や若者自身も「私ってこういう人なんです!」という人もいます。大人でもこう言ってとどまっている人がいます。
私が考える「自分らしさ」というのは、自分の得意なことや才能と、夢中なれる好きなことや興味・情熱と、そして大切にしている考えすなわち価値観、この3つが重なり合う部分、さらにいえば、その人の努力も重なる中にこそ「自分らしさ」があると思っています。
そう考えると、人間誰しもがもっている「自分らしさ」は、当然成長や年齢とともに変化することになります。たかが10代で「これが自分らしさ」と言い切ることはできないと思います。それは独りよがりであり、自分を型にはめているように思います。自分の可能性を摘み取っているのです。
そうならないために、次の2つを意識してはどうでしょうか?
第1に、「チャレンジ」です。その時々に自分の殻を壊し、新しい自分を生み出し続けること。
第2に、「リフレクション」です。振り返ってみること。「自分の心の窓で自分の変化を知る」この力が「メタ認知」といわれます。
これを伸ばそうと本校では「私の挑戦」や「探究的な学び」が進められています。また、この2点は、学習、模試結果だけでなくクラブ活動や進路・生き方、親を超えることにも関係します。
話しはここまでとします。今日のキーワードは、「自分らしさ」「メタ認知」です。興味があれば調べてみてください。