校長通信
体験から経験へ、そして学びへ 第91号
2019/12/12
校外イベント「雲雀丘学園と考える子どもたちの未来」で小学3年生から5年生の保護者の皆様にお話しさせていただきました。第1部は私の教育講演、第2部は雲雀丘の取り組み事例から私学教育のおもしろさをパネルディスカッション形式で紹介しました。校内で年に2回「サルーン雲雀」として25名くらいの皆様と懇談形式でお話しさせていただいております。そのつもりでおりましたら、予想を超えて60名以上。日曜ということでお父さんも10名以上。いろいろなタイプのお父さんたち。恐そうな比較的硬い表情のお父さんも。「パパの話」も準備しているし、緊張するなぁ、やりにくいなぁと正直びびっておりました。
いつものように自己紹介からアイスブレーキング。これが盛り上がりました。いい雰囲気でした。(見た目・先入観はいけません)ご夫婦でもマイブームを話し、自己紹介をお願いしました。内容は、1.子どものフューチャースキル、2.体験と経験の違い、3.教育コーチングの話し(届け方の三原則、傾聴、質問)、4.パパの話、5.一番いいたいことでした。2つのペアワークを行いました。その中でもお父様から「子どもの体験」についていいお話を伺うことができ、私自身も勉強になりました。
ここでは、フューチャースキルと体験から学びへの2点を紹介いたします。能力は家づくりにたとえて、自己肯定感が土台、非認知能力が柱・骨組み、認知能力が壁や装飾とお話ししました。
また体験は内面化されて経験になり、経験は振り返りによって学びにそして能力へと高められます。今の保護者は多くの体験を求め、子どもに与えようとされます。また、多くを与えることのできる環境になりました。しかし、体験を高めていくためには次の3つの注意が必要です。1.日常でも、2.行き当たりばったり、やりっぱなし(No plan,No study)はよくない、3.自ら主体的に。ここが本校での学習、行事や探究活動の基本になるところだと考えています。一番大事なところは、子どもとのコミュニケーション、子どもへの過度な期待の押しつけでなく興味をもつことだと思います。
終了後にはみなさん笑顔で帰っていただき、私も楽しい時間を過ごさせていただきました。主催者のみなさま含め、ありがとうございました。詳しくは次年度の説明会やサルーンでもお話できればと思います。
週明け11日には高校2年生の志望理由書作成について外部講師による進路講演会がありました。日曜日に小学生の保護者の皆様にお話ししたことと近い内容がありました。講師の先生から、体験は過去のこと、学びたいことの社会的意義や自らの行動・努力をしっかりと自分のものにして書きましょうということでした。大事なことは「自分で調べ、経験し、知り、考え、判断し歩み出すこと」です。3年生に続き高校2年生も動き出しています。
14日午前に本校中学生の保護者の皆様にお集まりいただき、「学習についての説明会」を行います。14日、21日の土曜日午後には、本校受験希望の皆様に個別入試相談会を実施いたします。ご参加のほどよろしくお願いいたします。