校長通信
共通テストが済んで 第100号
2021/01/25
高校2年生の教室です。書き初めをしたクラスです。「精進」「邁進」「不屈」「忍耐」「楽」「安眠」などの文字が見えます。同じく高2違うクラスには「高3 0学期!!」と大きく書かれています。長いようで短い、短いようで長い、受験生活の始まりです。
高1の廊下には「2年後を見すえて挑戦!!」とあります。「65期生全員共通テストチャレンジ」の掲示です。3月に全員で2年後の共通テストを受けようというものです。
共通テストが終わり、データが学校に戻ってきました。高3生は、私大入試、国公立個別試験に向かう戦いの最中ですが、下級生も戦いが始まっています。先週は、高1は記述模試、高2はマーク模試がありました。この時期と学年の変わり目は、「やる気グラフ」の上がる時です。瞬間湯沸かしでなく持続させていきましょう。
受験勉強では、限られた時間の中で先の目標地点までこつこつと積み上げていくことが大事です。中には瞬発型天才タイプもいます。そんな人のやり方がクローズアップされ、注目されます。会ったこともない、自分とは全然違う人なのに、信じてしまって同じ勉強法をやってしまう人がいます。これは妄信愚行といわざるを得ません。受験というプレッシャーが人の気持ちに大きく作用してしまいます。たとえが悪いかもしれませんが、振り込め詐欺と同じく、冷静は判断、行動ができなくなるのかもしれません。私は、いつも"Keep Calm&Carry On”と伝えています。
高3の共通テストのデータ結果に基づき、分析、出願検討会が行われました。夏・冬と3回目で、今回は国公立大学出願を検討していきます。一人ひとりのデータと志望校を検討し、個別試験での対策を立て、懇談を行い、出願、個別指導に入ります。ここからが本校進路部の本領発揮、データの分析、最善策を提示し、講習・個別指導を企画します。そして、本校の国公立大学の高い合格率は、個別試験対策を徹底するからです。これは、雲雀丘生徒と先生方の信頼関係のなせる業です。まず前期試験までのここから1ヶ月。そして後期試験まで真の戦いが始まります。
学年主任からも、得点調整のことを含めて、メッセージが送られました。
「志望者の多い少ない」「A-E判定」「個別試験の配点」「コロナの影響による個別試験の変更」など、情報に惑わされやすいこの時期の生徒に沿った適切なアドバイスでした。温かくこのようにも書かれています。
みなさんの希望をすべて叶えることができれば良いのですが、厳しい状況に置かれている人もいます。さまざまな視点で検討し,少しでも希望に沿うように考えました。
生徒と一緒に頑張ってきたみなさんをよく知っている先生方、受験指導の経験を積んできた先生方が一人ひとりに時間をかけて、学校としての原案を作成しました。個人懇談では、まず担任の先生からの話、原案を聞いて考えてください。多面的に考えることが大事です。その上で出願校を決定してください。決まれば、前に進むのみ!全教員でサポートし、応援します。